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團十郎切腹事件―中村雅楽探偵全集〈1〉 [日本の作家 た行]


團十郎切腹事件―中村雅楽探偵全集〈1〉 (創元推理文庫)

團十郎切腹事件―中村雅楽探偵全集〈1〉 (創元推理文庫)

  • 作者: 戸板 康二
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2007/02/28
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
江戸川乱歩に見いだされた「車引殺人事件」にはじまる、老歌舞伎俳優・中村雅楽の推理譚。美しい立女形の行方を突きとめる「立女形失踪事件」、八代目市川團十郎自刃の謎を読み解く、第42回直木賞受賞作「團十郎切腹事件」など全18編。旧「宝石」掲載時の各編解説をはじめ豊富な資料も併録。ミステリ史に燦然と輝く名推理の数々を完全収録。


歌舞伎役者を探偵役に据えた中村雅楽シリーズです。
講談社版文庫版の「団十郎切腹事件」もその次の「グリーン車の子供」も読んだことがあるのですが、2007年から全集というかたちで創元推理文庫から全5巻で刊行されだしたので、うれしくなって老後の楽しみにとっておこうと思いながら買い込みました。老後の楽しみのはずが、つい気になって2017年10月に引っ張り出して読んでしまいました。
堪能しました!
歌舞伎役者を探偵役にしているだけあって歌舞伎界が舞台になっていることが多いですが、それだからというだけではなく、全体のトーンが典雅というか「大人のミステリ」といった風格になっています。日下三蔵による編者解題では「滋味あふれる老優の名推理」と書かれています。
とはいえ、歌舞伎を知らなくても大丈夫、ちゃんとしっかり楽しめます。

「車引殺人事件」
「尊像紛失事件」
「立女形失踪事件」
「等々力座殺人事件」
「松王丸変死事件」
「盲女殺人事件」
「ノラ失踪事件」
「團十郎切腹事件」
「六スタ殺人事件」
「不当な解雇」
「奈落殺人事件」
「八重歯の女」
「死んでもCM」
「ほくろの男」
「ある絵解き」
「滝に誘う女」
「加納座実説」
「文士劇と蠅の話」
と18編も収録されています。

ミステリデビュー作でもある「車引殺人事件」は、手堅い古典的トリックで(決して陳腐とは言いません!)「菅原伝授手習鑑」の「車引(くるまびき)」の最中舞台上で起きた変死事件を扱っています。
歌舞伎界を舞台にしているだけではなく、「車引殺人事件」同様、舞台上の事件や開演中の事件を扱っている作品が多いのはとても特徴的です。
続く「尊像紛失事件」もそうですし、「盲女殺人事件」、「六スタ殺人事件」、「奈落殺人事件」もそうです。舞台って、いろいろ危険なんですね(笑)。
個人的には「等々力座殺人事件」にびっくりしました。ここで「〇〇〇〇」(ネタバレにつき伏字)をやりますかぁ... 短い中にも割と忠実に「〇〇〇〇」を模したかのような仕掛けが入っていて楽しみました。

あとオリジナルの発表年(1958年~1960年)のおかげもあって時代色豊かなところも読みどころですよね。
「尊像紛失事件」で紙芝居を犯行時刻をつきとめる仕掛けにつかっているのにもニヤリ(ほかにも劇の進行度合いで時刻を特定する話もあちこちにあります)。
時代色とは言えないかも、ですが、「不当な解雇」にはルパシカ(346ページ)が出てきます。ルパシカ? 
ロシアの民族服の一つ。詰め襟,長袖,左前開きで腰丈の男性用上衣。襟や袖口や縁辺には刺繍が施されており,腰帯を締めて着用する。本来,厚地の白麻製で,ウエストを絞らずゆるやかでしかも暖かいのが特色であるが,近年はさまざまな生地が使われる。」らしいです。
「八重歯の女」には「やなあさって(明々後日)」(419ページ)という語が出てきます。こういうんですね。今だと、使っても通じないかも。
それぞれの物語は短いものなので、そんなに細かく詳細には書かれていないですが、数々の小道具(と言ってはいけないのかもしれませんが)で、臨場感たっぷりに時代色も、舞台も伝わってきます。
表題作である「團十郎切腹事件」では直木賞も受賞しています。
昔読んでいたのに、もうすっかり忘れていましたが、「團十郎切腹事件」はタイトル通りの團十郎の切腹の謎を解くだけではなく、ちょっとしゃれたエピソードが加えられていたんですね。こういう小粋なところがポイントかもしれません。
ミステリとして派手さはありませんが、いずれも小技は効いていますし、なによりも世界観がしっかりつわたってくるのが強みだと思いました。
シリーズ全巻買い揃えていますが、老後の楽しみといわず、ときどき取り出して読んでいきたいと思います。



<蛇足1>
「五二七九、二八二三九百、七九三三四、九九六三三四八、八七十三千四百」(410ページ)
というのが「八重歯の女」に出てきます。
「いつになく 庭に咲く桃 なくさみし 心さみしや 花と満ちしを」という歌で、四代目坂東三津五郎の戯作らしいです。すごい。

<蛇足2>
「ほくろの男」に
「都築という珍しい姓を書いた名札が貼ってある」(463ページ)
とありますが、都築ってそこまで珍しい名前ではないような気もします...
ミステリ作家に都筑道夫がいるからかもしれませんが...

<蛇足3>
「吉野君は、一生懸命、やってますがね」(439ページ)と「死んでもCM」に出てきますが、一生懸命...
この作品、初出は1960年なんですが、このころからこういう言い間違いが定着していたんでしょうか...
歌舞伎に詳しく、古典に精通していそうな戸板康二さんをもってして...うーむ、複雑です。




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マルタの鷹 [海外の作家 は行]


マルタの鷹〔改訳決定版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

マルタの鷹〔改訳決定版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

  • 作者: ダシール ハメット
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/09/07
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
サム・スペードの事務所を若い女が訪れた。悪い男にひっかかり、駆け落ちした妹を連れ戻して欲しいとの依頼だった。スペードの相棒が相手の男を尾行するが、相棒も男も何者かに射殺されてしまう。女の依頼には何か裏があったのか……。やがて、スペードは黄金の鷹像をめぐる金と欲にまみれた醜い争いに巻き込まれていく――ハンフリー・ボガート主演映画で知られる、ハードボイルド小説の不朽の名作。改訳決定版。


言わずとしれたハードボイルドの名作中の名作の2012年に出た新訳です。2017年7月に読みました。
小鷹信光さんの改訳決定版ということで、これは読まねば! と思って即買ったものの、長い間積読にしてしまっていました。
はじめての出会いは、小学校の図書室に置いてあった、子ども向けに訳されたものでした。そのころはまったくぴんときませんでしたね。というか、あっけないラストに(ミステリを楽しむのとは違う意味で)びっくりしたことを覚えています。
大人になってから、普通の(大人向けの)訳書も読んだはずですが、印象が薄いですね。

今回ちゃんと読んでみて、気づいたことを書いておきたいと思います。
まず、子供のころびっくりした事件の構造。
これは、今読んでも同じような感覚を持つ人がいてもしょうがないかなぁ、と思いましたね。あっけない、と言ってもよい。
タイトルにもなっている「マルタの鷹」をめぐる顛末は、他愛もない。
これは、鷹をめぐる物語ではあっても、そして二転三転する展開ではあっても、そのプロットを楽しませる物語ではない、ということですね。

今回印象に残ったのは、そんなの当然と言われそうですが、やはりサム・スペード。
序文で作者ダシール・ハメットが
「ここに登場する私立探偵は、シャーロック・ホームズ風の謎々を博識ぶって解こうとはしたがらない。彼は、いかなる状況も身をもってくぐりぬけ、犯罪者であろうと罪のない傍観者であろうと、はたまた依頼人であろうと、かかわりをもった相手に打ち勝つことのできるハードな策士であろうと望んでいる男なのである。」(7ページ)
と記していますが、正直、謎、です。
この物語、サム・スペードを探るためのストーリーなのではないだろうか、と思った次第。ミステリとしてプロットを追う、とか、謎がどうしたとかに力点を置いて読んでしまうと、つまらない。 
サム・スペードのための物語だと思うと、非常に興味深く、読みどころの多い作品だと強く感じます。
最も象徴的なシーンは、ラストでサム・スペードが依頼人であるブリジッド・オショーネシーに対してとった態度ではないでしょうか。
有名なシーンなので、今となってはさっと当たり前のように受け取ってしまうかもしれませんが、ここ結構意外に感じるところではないかと思うのです。当時の読者はかなり驚いたのではないでしょうか。
死んでしまったパートナー、マイルズ・アーチャーに関するやりとりやエピソードもかなり複雑です。
ブリジッド・オショーネシーもかなり謎深い人物ですが、なによりも、サム・スペードって、いったいどんな人間なんだろう。
そういう興味の方が、事件の興味よりも強いように思います。
それに拍車をかけるのが、内面に踏み込まない、ハードボイルドならではの文体。
一層読者には謎が深まります。
最後に本人の口から
「こけにされるつもりはないんだ」(347ページ)
と語らせていますが、それだけで終わらせてよいものかどうか、いろいろと考えてしまいます。
最終ページ(356ページ)で、秘書のエフィ・ペリンから拒絶されたサム・スペードの顔が、蒼白になるところも印象深いです。


<蛇足>
「灰色の紙をとりのぞき、卵形の青白い木毛のかたまりをとりだした。」(259ページ)
とあります。恥ずかしながら、木毛という語を知りませんでした。
あれ、木毛っていうんですね...


原題:The Maltenese Falcon
作者:Dashiell Hammett
刊行:1930年
訳者:小鷹信光




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GOSICK VII -ゴシック・薔薇色の人生- [日本の作家 桜庭一樹]


GOSICK VII ゴシック・薔薇色の人生 (角川文庫)

GOSICK VII ゴシック・薔薇色の人生 (角川文庫)

  • 作者: 桜庭 一樹
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2011/03/25
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
クリスマス直前の気分に華やぐ聖マルグリット学園。だが、外の世界では「2度目の嵐」が迫りつつあった。父ブロワ侯爵によって首都ソヴレムに召喚されたヴィクトリカ、心配で後を追う一弥。ソヴュール王国最大のスキャンダルにして謎、王妃ココ=ローズの首なし死体事件に挑むふたりに侯爵の謀略が……。豪華劇場に過去と現在が交錯し、大いなる罪が暴かれたとき、世界はその様相を変える。ヴィクトリカと一弥の運命は!?

GOSICK ―ゴシック―
GOSICK II ―ゴシック・その罪は名もなき―
GOSICK III ―ゴシック・青い薔薇の下で―
GOSICK IV ―ゴシック・愚者を代弁せよ―
GOSICK V -ゴシック・ベルゼブブの頭蓋-
GOSICK VI ―ゴシック・仮面舞踏会の夜―
GOSICK VII ―ゴシック・薔薇色の人生―
GOSICK VIII 上 ―ゴシック・神々の黄昏―
GOSICK VIII 下 ―ゴシック・神々の黄昏― (いずれも角川文庫)
と、(番外編を除いて) 8作で完結しているシリーズの7作目。あと少し!
前作「GOSICK VI ―ゴシック・仮面舞踏会の夜―」 (感想ページへのリンクはこちら)を読んでからずいぶん間が開いてしまいました。2017年10月に読んでいます。「GOSICK VI ―ゴシック・仮面舞踏会の夜― 」を読んだのが、2013年7月ですから4年3ヶ月ぶり。

今回は劇場が舞台です。
回想の殺人、といった趣。
ミステリとしてとらえると、おとなしくて内気であると同時に、夜遊びをして奔放という多面性を持った王妃ココ=ローズの首なし死体といったら、そりゃあもう読者が簡単に想定する筋立てがあるわけで、そこをどう処理するかがミステリ作家としての腕の見せ処、となるのですが、この作品はどうかというと、そんなにミステリとして気合を入れておられるわけではないので、あっさりした仕掛けになっているのだろうな...と思いきや、ははぁ、ミステリ作家だとあまり使わないギミックを抛りこんでなかなか楽しい舞台裏を構築されているではないですか。
さらにさらに、王宮で起こった首なし死体事件の、首だけを消し去った方法。こちらは、堂々たるミステリとしての解決ですね。比較的さらっと扱われていますが、なかなか鋭いトリック(?) で、無理はあってもミステリってこういうのがいいんですよ。
犯人の設定にも、物語の雰囲気にもぴったり合っていて、なかなかよいではありませんか。

いよいよ次巻でシリーズ完結。楽しみです(実はもう読んじゃっていますが)。
それにしても
「そりゃあ、退屈だとも! 毎日、死にそうだ!」
「君を危険な目にあわせるよりは、ずっといいのだ。退屈とはすなわち、安全でもあるのだな。いままでは夢にも思いもしなかったことだが」(280ページ)
なんてストレートなセリフをヴィクトリカが一弥に言うようになるとは...

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ヴァン・ショーをあなたに [日本の作家 近藤史恵]

ヴァン・ショーをあなたに (創元推理文庫)

ヴァン・ショーをあなたに (創元推理文庫)

  • 作者: 近藤 史恵
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/02/27
  • メディア: 文庫

<裏表紙あらすじ>
下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マル。フランスの田舎で修業した変人シェフの三舟さんは、実は客たちの持ち込む不可解な謎をあざやかに解く名探偵。田上家のスキレットはなぜすぐ錆びる? ブイヤベース・ファンの女性客の正体は? ミリアムおばあちゃんが夢のように美味しいヴァン・ショーを作らなくなったわけは? シェフの修業時代も知ることができる魅惑の一冊。


2017年12月に読んだ8冊目の本です。
「タルト・タタンの夢」 (創元推理文庫)(感想へのリンクはこちら)に続くシリーズ第2弾。

常連さんである田上さんが所有するスキレット(分厚い鋳鉄でできたフライパン)が幾度も錆びてしまうのはなぜ? 「錆びないスキレット」
ベジタリアンの客のリクエストに応えるうちに、最近店を出した三舟シェフとともに働いていた南野氏の心持ちが浮かび上がってくる「憂さばらしのピストゥ」
新規開店するパン職人に協力した三舟シェフだったが、肝心のパン職人が開店前に姿を消してしまう「ブーランジュリーのメロンパン」
三舟シェフが気にしている、必ずブイヤベースを注文する女性客新城さんとの顛末を描く「マドモワゼル・ブイヤベースにご用心」
彼女が自分のもとから去って行ったその理由を、かき氷から解き明かす「氷姫」
修業時代(?)の三舟シェフが南仏の小さな町コルド・シュル・シェルで、相席客の恋人との行き違いの謎を解く「天空の泉」
ストラスブールのマルシェ・ド・ノエル(クリスマス・マーケット)で格別のヴァン・ショーを出していたおばあちゃんミリアムが、赤ワインのヴァン・ショーを作らないと決めた理由を解きほぐす「ヴァン・ショーをあなたに」
の7編収録。

前作「タルト・タタンの夢」 ではどの話にも、大詰めのところで(?) シェフ特製のヴァン・ショーが印象的に出てきましたが、今回はなし。
そのかわり最後の表題作「ヴァン・ショーをあなたに」で、三舟シェフのヴァン・ショーに秘められたストーリーが展開されます。

「錆びないスキレット」で猫にエサを与えてしまって志村さんに叱られるシェフがかわいかったり、「憂さばらしのピストゥ」で「料理人にはなんでもできる。前の客の残り物を使うことも、古い材料を使うことも、安いだけで危険な素材を使うこともできる。多少の腕があれば、それを客にわからせないことなんて、簡単だ。だが、だからこそ、それはしてはいけないことなんじゃないか」(67ページ)
とプロの料理人としての矜持を語ったり、「マドモワゼル・ブイヤベースにご用心」では恋(?)したり、「天空の泉」や「ヴァン・ショーをあなたに」で修業時代の姿を披露したり、まさに「三舟シェフの事件簿」と名付けたくなるような短編集になっています。

料理のシーンが素敵なことに加えて、「マドモワゼル・ブイヤベースにご用心」に
「余談だが、一皿をふたりで分けるという注文は、盛り付けの美しさを考えると必然的に、半分より少し多くなってしまう。つまりは、たくさん食べたい人にもうってつけなのである」(117ページ)
なんてトリビア(?)が出てきたり、いろいろんな楽しみ方ができるのもこのシリーズの魅力です。

次作「マカロンはマカロン」 (創元クライム・クラブ)も楽しみです。

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ゼロの日に叫ぶ: 戦力外捜査官 [日本の作家 似鳥鶏]

ゼロの日に叫ぶ: 戦力外捜査官 (河出文庫)

ゼロの日に叫ぶ: 戦力外捜査官 (河出文庫)

  • 作者: 似鳥 鶏
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/09/06
  • メディア: 文庫

<裏表紙あらすじ>
都内の暴力団が白昼、何者かの手で殲滅され、偶然居合わせた刑事2人も重傷を負う事件が発生! 警視庁の威信をかけた捜査が進む裏で、東京中をパニックに陥れる計画が静かに動き出していた。ドジを踏んで捜査本部から外され、遊軍班として、別の角度から捜査を始めた海月と設楽。果たして、東京を守ることはできるのか!? 


先日の「わたしたちが少女と呼ばれていた頃」 (祥伝社文庫)の感想(リンクはこちら)までで2015年10月に読んだ本の感想は終了し、2017年12月に読んだ本の感想に戻ります。
2017年12月に読んだ7冊目の本で、「生還者」 (講談社文庫)(感想へのリンクはこちら)の次に読みました。
似鳥鶏の
「戦力外捜査官 姫デカ・海月千波」 (河出文庫)(感想へのリンクはこちら
「神様の値段: 戦力外捜査官2」 (河出文庫)(感想へのリンクはこちら
に続く戦力外捜査官シリーズ第3弾です。

この本瀧井朝世の解説がいいです。ちょっと長いけど引用してしまいます。
「このシリーズにはお決まりパターンがいくつもある。まず、設楽&海月コンビが話の早々に何かしら失敗をして戦力外通告をされてしまうこと。また、捜査一課の殺人犯捜査六係所属の高宮が殺人事件を追っていくパートが同時進行し、やがてそれが設楽たちの追う放火事件と関わってくるという展開。細かなところでいえば一般人の前で設楽が海月の肩書を隠そうとすることや、海月のたとえ話がまわりくどくていつも途中で遮られるところ、設楽がつねに怪我を重ね、だいたい最後には満身創痍になっているところも、気の毒ながらニヤリとしてしまう。個人的には、ここぞという時に彼らの上司である川萩さんが豪快な突撃を見せるお約束の流れも好きだ。ー略ー
 そして、このシリーズにおいて毎回驚かされるパターンは、後半になって予想外のスケールの大きさを見せることだ。」
「今作でも、パニックが起きた時の人々の行動とその変化が、町中の状態からSNS上の書き込みに至るまで、実にリアリスティックに描写されている。」
そうです。今回もとても大きなパニックが用意されています。
タイトルがほぼネタばれ(解説しているWikipedia のページにリンクを貼っています)という、すばらしい大胆さなのも素敵です。267ページから簡潔に説明されています。
前作「神様の値段: 戦力外捜査官2」 感想で「ただ、インターネットの世界が置いてけぼりだったのは個人的には?? でしたが、それは余談」と書いたのを吹き飛ばす設定でした。脱帽。

しかし、設楽&海月コンビは次々と大災害を呼び寄せますねぇ。
次はなんだろうな。
続く
「世界が終わる街:戦力外捜査官」 (河出文庫)
「破壊者の翼 戦力外捜査官」(河出書房新社)
にも期待します!


<蛇足>
設楽を慕う(?)江藤蓮司と海月のやりとりで
「上野動物園に兄貴に似たタテガミオオカミがいるんで、『恭介二号』って名付けて時々挨拶にいってます」(212ページ)
「わたしは、設楽さんはオオカミというより柴犬の方が似ていると」(213ページ)
というのがありますが、設楽って、そういう感じなんですね。
ちょっと表紙絵のイメージとは違いますね(笑)


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名探偵コナン (Volume1) [コミック]

名探偵コナン (Volume1) (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン (Volume1) (少年サンデーコミックス)

  • 作者: 青山 剛昌
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1994/06/01
  • メディア: コミック

<裏表紙あらすじ>
ホームズばりの推理力で、大活躍の高校生探偵・工藤新一。ところがある日、事件を追っていた彼は、妙な薬の力で、なんと子供に戻ってしまった…!? 仮の名を“江戸川コナン”。小さな名探偵が登場だ!!


「名探偵コナン 犯人の犯沢さん 1」 (少年サンデーコミックス)を買う際、一緒に買った本です。
「名探偵コナン 犯人の犯沢さん 1」 の感想(リンクはこちら)にも書きましたが、実はこのシリーズ、読んだことがなかったんですよね。
今回読めてよかったです。

FILE1:平成のホームズ
FILE2:小さくなった名探偵
FILE3:仲間はずれの名探偵
FILE4:6本目の煙突
FILE5:もう一人の犯人
FILE6:迷探偵を名探偵に
FILE7:血ぬられたアイドル
FILE8:あなたに似た人
FILE9:不幸な誤解
の9話収録。
FILE1で事件を1つ解決小さくなって、FILE2が繋ぎ、FILE3、4で1つの事件、FILE6~9で1つの事件と、第1巻には3つの事件が収録されています。
第1巻ということで、工藤新一がコナンになっちゃう経緯が説明されます。
おお、こういう次第だったんですね。それが90巻を超えてもそのままとは...かわいそうに。
蘭の父、毛利小五郎を気絶させてコナンがなりすまして推理を披露するというフォーマットもFILE9で確立しています。

驚いたのはFILE6~9。
というのはこの事件で使われたトリック、ミステリを読み始めた子供のころに思いついていたトリックだったからです。このトリックでも作品化できるんですね、すごい。

正直いずれの事件もミステリとしてみたら他愛もないものが多いですが、次第次第に名探偵としての風格が出てくるんだと思います。

裏表紙側のカバー見返しに、青山剛昌の名探偵図鑑というのがついていて、この第1巻はシャーロック・ホームズです。

<蛇足1>
目暮(めぐれ)警部に阿笠博士。
江戸川コナンも江戸川乱歩+コナン・ドイルだし、べただけれど、いいですね。

<蛇足2>
新一がシャーロック・ホームズについてすごいと力説するところがFILE1にあるのですが、
「おまけに、バイオリンの腕はプロ並みだ!!」
と言っています。あれ? そうでしたっけ??


タグ:青山剛昌
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名探偵コナン 犯人の犯沢さん 1 [コミック]

名探偵コナン 犯人の犯沢さん 1 (少年サンデーコミックス)

名探偵コナン 犯人の犯沢さん 1 (少年サンデーコミックス)

  • 作者: かんば まゆこ
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2017/12/18
  • メディア: コミック


出版元である小学館のHPから引用します。
〈 書籍の内容 〉
あの"犯人"が主役のクリミナル・ギャグ!
犯罪都市、米花町―――世界トップレベルの事件数が 発生するこの町に降り立った、漆黒の人影…
標的に近づくべく上京してきたようだが、全てが謎に 包まれている。その人物の名は…犯人の犯沢さん(仮名)!

『名探偵コナン』でおなじみ、 全身黒タイツのようなビジュアルの"犯人"…

誰もが知ってるアイツが主役の漫画がスタートして以来、 ネット上で話題沸騰!

人気アンケート1位を独走し、さらには単行本発売前に日清とコラボし、朝のニュース番組で取り上げられるなど、 異例のスピードで認知度を上げている、唯一にして正統なる(?)コナンスピンオフ漫画、ついに待望の第1巻発売です!

〈 編集者からのおすすめ情報 〉
『名探偵コナン』を全巻読んでいる人も、 そうでない人も楽しめる、ギャグ漫画です!

"コナンワールド"と"かんばワールド"のコラボレーション、 是非ご一読くださいませ。

「名探偵コナン」 (少年サンデーコミックス)のスピンオフと呼んでよいのでしょうか。
「名探偵コナン」 には誰だかわからないように犯人が真っ黒に描かれて登場するシーンがよくありますが、その犯人を主人公に据えてマンガに仕立ててあります。

実は「名探偵コナン」を読んだことがなく、TVアニメも観たことがなく、唯一劇場版をいくつか飛行機の中で観たことがある程度ではあったのですが、90巻を超えるミステリマンガの金字塔ともいえる作品なので気になってはいたのです。
で、この「名探偵コナン 犯人の犯沢さん 1」 (少年サンデーコミックス)が話題になっているというので、気になって買ったと同時に、「名探偵コナン」の第1巻も今更ながら買ってみました。

でも、これ、(「犯人の犯沢さん 1」)、読んでみたら「名探偵コナン」ほとんど関係ないじゃん...あれっ!?
舞台こそ米花町で、そこは犯罪都市として高名とされていますし、「名探偵コナン」の登場人物もちらっと友情出演(?)しますが、内容は関係ありませんね。
なんだか何を目指そうとしているのかわからないけど、犯人になろうとして上京してきた田舎者がおろおろする、という話です。
第1話の冒頭いきなり、SUICAの使い方がわからない、というネタですからねぇ。第1話だけで、正直もういいかな、という印象。

「名探偵コナン」のパロディにもなっておらず、ミステリの要素もない。
ギャグがオリジナリティあっておもしろければ、それでもいいかなと思いますが、どこかで観たり聞いたりしたことのあるネタがほとんどとあっては困りものかと思います。
ちょっとガッカリしました。


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わたしたちが少女と呼ばれていた頃 [日本の作家 石持浅海]


わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (碓氷優佳シリーズ)

わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (碓氷優佳シリーズ)

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2013/05/16
  • メディア: 新書


<裏表紙あらすじ>
新学期、横浜にある女子高の特進クラスで上杉小春は碓氷優佳という美少女に出会う。おしゃべりな小春とクールな優佳はやがて親友に――。二学期の中間試験で、東海林奈美絵が成績を急上昇させた。どうやら、夏休み中にできた彼氏に理由があるらしい。だが校則では男女交際は停学処分だ。気をもむ小春をよそに平然とする優佳。奈美絵のひと夏の恋の結末を優佳は見切ったようで……(「夏休み」)。教室のどこかで、生まれ続ける秘密。少女と大人の間を揺れ動きながら成長していくきらめきに満ちた3年間を描く青春ミステリー。


新書です。2015年10月に読みました。
「扉は閉ざされたまま」 (祥伝社文庫)
「君の望む死に方」 (祥伝社文庫)
「彼女が追ってくる」 (祥伝社文庫)(ブログの感想へのリンクはこちら
に続く、シリーズ第4弾で、なんと碓氷優佳の高校時代を描いた連作集です。
進学高校を舞台に、碓氷優佳の友人上杉小春の視点で卒業までを描いていく流れになっていまして、ミステリ的には日常の謎、です。
受験を間近にした生徒が、学校近くで赤信号にひっかかると、その子は不合格だという言い伝えの謎を解く「赤信号」
付き合いだしたクラスメイトの成績が落ちない、また近く別れると予想する「夏休み」
冷静沈着、クールビューティとしてイメージが定着している女子がイメージに合わない飲酒をし、二日酔いになるという謎「彼女の朝」
百合とみなされている二人が秘めている謎を解き明かす「握られた手」
マンガ家を目指していた少女がクラスメートのアドバイスに従って志望校を引き上げ、受験勉強を始めたことの裏側は? 「夢に向かって」
怪我をしギブスをすることになったクラスメイトにカンニング疑惑? 「災い転じて」
優佳が惹かれた大学生が優佳を拒んだ理由から、高校時代を上杉小春が振り返る「優佳と、わたしの未来」
の7話を収録しています。

視点人物を碓氷優佳の友達にして、碓氷優佳の高校時代を描いていきます。
相変わらず、石持浅海らしい変な思考回路を持つ人物がわんさか出てきますが(それが友達ってのもなんだか...ではありますが、碓氷優佳にあっている!?)、日常の謎にしているだけあってか、いつもよりは控えめな感じです。
謎自体もミステリとしては小粒で、まあ、碓氷優佳を使っても高校時代だとこれくらいなのかなぁ、と不遜なことを思ったりしていたのですが。
ラストの「優佳と、わたしの未来」にやられてしまいました。ああ、石持浅海はこれがやりたかったんですね、なるほど。
考えてみれば、もっとミステリ色を濃くした作品を連ねても同じことができたとは思いましたが、「優佳と、わたしの未来」でなされる謎解きのトーンと一致させようとしたら、軽めの謎がふさわしいような気もします。
ああ、すべては碓氷優佳のためだけに作り上げられていたのです。
「優佳と、わたしの未来」の、しんとした佇まいが読みどころでしょうか。最終行「優佳。じゃあね」というせりふに込められた深い意味をじっくりと味わいたいですね。
碓氷優佳シリーズにとっては大きな意味を持つ作品かもしれません。

ネタバレとは言えませんが、伏字で引用しておきます。
違う。碓氷優佳は、そんな人間ではない。優佳は、頭は冷静で、心が冷たい人間なのだ。
言われなければ、自分が他人に何の関心も持っていないことにすら気づかない。イノセントに残酷な人間。それが碓氷優佳だ。
なんということだ。友人を見捨て、見捨てていることにすら気づかない人間を、わたしは三年間も親友だと思っていたのか。」(194ページ)
優佳は、いずれ気づくのだろうか。自分が、他人に対して何の関心も持っていないことに。冷静で、冷たい人間であることに。」(197ページ)

新書で読みましたが、すでに文庫化されています。
わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫)

わたしたちが少女と呼ばれていた頃 (祥伝社文庫)

  • 作者: 石持 浅海
  • 出版社/メーカー: 祥伝社
  • 発売日: 2016/03/11
  • メディア: 文庫

また次の第5作目が出ています。
「賛美せよ、と成功は言った」 (ノン・ノベル)


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テニスコートの殺人 [海外の作家 ジョン・ディクスン・カー]

テニスコートの殺人【新訳版】 (創元推理文庫)

テニスコートの殺人【新訳版】 (創元推理文庫)

  • 作者: ジョン・ディクスン・カー
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2014/07/20
  • メディア: 文庫

<裏表紙あらすじ>
雨上がりのテニスコート、中央付近で仰向けに倒れた絞殺死体。足跡は被害者のものと、殺された男の婚約者ブレンダが死体まで往復したものだけ。だが彼女は断じて殺していないという。では殺人者は、走り幅跳びの世界記録並みに跳躍したのだろうか? “奇跡の”殺人に挑むのは、名探偵フェル博士。驚天動地のトリックが炸裂する巨匠の逸品! 『テニスコートの謎』改題・新訳版。


カーの<足跡のない殺人>を取り扱った作品の新訳です。
現場に残された足跡からしてブレンダが疑われる状況なので、ブレンダとブレンダに思いを寄せるヒューの二人が偽装工作をします。
解説で大矢博子が指摘しているように、「捜査する側にとってはごく普通の<足跡のある殺人>になってしまった。せっかくの不可能犯罪が表面的には不可能犯罪ではなくなっているわけだ。捜査する側が真犯人に辿り着くにはまずヒューとブレンダの偽装作戦を見抜けねばならず、見抜いた先にはさらに不可解な謎が待っているという次第」となっています。
凝っています。
もちろんフェル博士のこと、そんなことはお見通し、といった感じなのはいいのですが、注目すべきはハドリー主席警視!
いつもと違いますよ。何度も<足跡のない殺人>の解明をやってのけるのです。
しかもですねぇ、最終的にはフェル博士に一蹴されてしまうのですが、かなりいい線いったトリックを思いつくんです、ハドリー主席警視が! フェル博士が解明した真相よりむしろいいように思えるくらいのトリックを。
今回はハドリー主席警視をほめてあげたい。
一方、真相で明かされるトリックは、<足跡のない殺人>を成立させると同時に、もう一つの効果を狙った面白いアイデアではあるのですが、うーん、どうでしょうか。かなり無理があるんですよね。
ハドリー主席警視に軍配を挙げては...いかんのでしょうね、やはり。

あとこの作品で注目しておきたいのは、動機です。
意外な動機でもなんでもないし、カーは堂々とさらしているのですが(あまりにあからさまなので伏線なんてもんじゃありません)、いろいろと組み合わせて目がそらされるというか、読者にはピンとこないというか、不思議な境地の仕上がりになっています。

<足跡のない殺人>と言えばカーター・ディクスン名義の「白い僧院の殺人」 (創元推理文庫)ですが、こちらも新訳出してくれないかな?


<蛇足>
274ページから、引っ越し後の片づけが進まないフェル博士の様子が描かれます。
いやあ、親近感湧くなぁ...



原題:The Problem of the Wire Cage
著者:John Dickson Carr
刊行:1939年
訳者:三角和代






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カンナ 天満の葬列 [日本の作家 高田崇史]


カンナ 天満の葬列 (講談社文庫)

カンナ 天満の葬列 (講談社文庫)

  • 作者: 高田 崇史
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/05/15
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
出賀茂(いずかも)神社の社伝「蘇我大臣馬子傳暦(そがのおおおみうまこでんりゃく)」を巡る忍び同士の争いは、更に熾烈に。貴湖の祖父である丹波が何者かに襲われたのを皮切りに、貴湖や忍者犬のほうろくも入院、甲斐自身も繰り返し危険に晒される。そんな中、覚醒しつつある甲斐は、「菅原道真が大怨霊になった理由」と社伝のただならぬ関係を解き明かす!


シリーズも順調に巻を重ねて第七冊目。
感想を書くのがずいぶん遅くなりましたが、2015年10月に読んでいます。
今回のテーマは、天神さん=菅原道真。
あらすじにもありますが、「菅原道真が大怨霊になった理由」がポイントですね。
高田崇史の愛読者なら既視感のある謎解きですが、かなり鮮やかなものだと思います。
「歴史は勝者が作る」。敗者の功績も全て勝者のものとされてしまう正史。その中での勝者と敗者のせめぎあい。
道真を怨霊を位置づけることによって、彼の左遷は冤罪だったと主張することができる」(275ページ)
歴史に名を留めておくと同時に、無実であることも世に訴えられる」(275ページ)
278ページから明かされる太宰府天満宮の謎(参道が直角に折れ曲がっている理由、心字池の存在、社殿が墓所の上にある理由)と合わせて、今後天満宮にお参りするときに、いままでとは違う感慨を抱くかもしれません。

ところで、作中で菅原道真の功績とされている事象(「実際にこの改革を断行したのは、ひょっとすると本当に藤原時平たちだったのかもしれない。しかし、少なくともそのレールを敷いたのは、道真だということは間違いないと思う」(265ページ)と若干の留保は付されているものの)、律令の身分制の「延喜の国政改革」での廃止=奴婢解放に結びついたもの(264ページ)ですが、あまり歴史の授業ではクローズアップされていなかったように思います。「大化の改新に並ぶ政治的変革」だというのに...

シリーズは加速しておりまして、危険度もアップ。
残り2巻です。
「カンナ 出雲の顕在」 (講談社文庫)
「カンナ 京都の霊前」 (講談社文庫)

<蛇足1>
「しかし、そんな恋心と愛情は別物じゃよ。愛情というものは、お互いの暮らしの中で努力して、日々築き上げるものだ。恋心は打ち上げ花火。全くレヴェルの違う話だ。今こうして思えば、恋などは長い人生の中での、引っ掻き傷のようなものだった」(77ページ)
海棠鍬次郎と孫娘聡美の会話で出てくるやり取りです。
うーん、そういうものですか...

<蛇足2>
このシリーズ、忍び、がひとつ大きな要素として出てきますが、忍びの歴史と流派の説明が110ページから簡潔になされています。便利!
忍びのルーツは飛鳥時代、役小角(えんのおずぬ)、というのも高田崇史のおかげで覚えました!






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