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船から消えた男 [海外の作家 F・W・クロフツ]


船から消えた男 (創元推理文庫)

船から消えた男 (創元推理文庫)



<裏表紙あらすじ>
やむを得ず長い婚約期間を過ごしているジャックとパムの許に、桁外れの儲け話が舞い込んだ。懸案の経済問題が解決し憧れの結婚生活は目前--と思われたそのとき運命は暗転する。失意のどん底でパムは一縷の望みを見出し、海を渡ってロンドンへ。フレンチ主席警部に会おう。管轄外の事件ながら、捜査に関わり、公正で親切そうだったあの人なら助けてくれるんじゃないかしら……。


2015年の復刊フェアの1冊です。
引用しておいてなんですが、↑ あらすじとは思えませんね...
ここに書かれているパムの行動は、物語もかなり後半になってからのものですから。


創元推理文庫恒例で扉のあらすじも引用します。

北アイルランドの小さな町で平穏な毎日を送っていたパミラと婚約者ジャックはある化学上の発見の実用化計画に参加することになった。発見とは、ガソリンの引火性をなくし危険性のない燃料にできるというものだった。実用化されれば彼らが巨万の富を得るのは間違いない。計画が進み、ロンドンのある化学会社との契約成立も間近というとき、その化学会社の社員が失踪した。ロンドンへ向かう船から姿を消したのだ。数日後、彼は水死体となって発見された。ベルファスト警察からの要請で捜査に乗り出すフレンチ警部。事態は意外な展開を見せ……。


こちらの方がストーリーがわかりますね。
ここに書かれているようなガソリンを安定化させる技術、実現したら確かにさぞかしお金になることでしょう。
パムが喜ぶのもわかる。

この作品の特徴は、このようにパムの視点のパートが結構多いということでしょう。
逆にいうと、フレンチ警部の視点のパートの方が少ない。ほかにも2名視点となる人物がいまして、合計4名の視点でつづられます。
この視点の切り替えがなかなか物語としては効果的だったと思います。
パムの視点が多いので、本格ミステリのごりごりした感じがやわらいでいるのもポイントですね。
法廷シーンもあるのですが、パムの視点で描かれるので、結構はらはらします。

犯人をつきとめる手がかりであったり、船を舞台にしたトリックだったりは、お世辞にもうまくいっているとはいえない出来栄えですが、結構どぎつい事件をあっさりと読ませてしまう作品に仕立てている点、クロフツもうまいもんだなぁ、と感心しました。
ただ、ストーリー展開の核となった、ガソリンを巡る技術、ちょっと軽く扱いすぎですよ、クロフツさん。ものすごい注目を集めちゃうテーマなんだから、もう少し気を配ってもらえれば...



<蛇足1>
被害者が会社に打っている電報が、真相を知ってから考えるとちょっと???です。
こんな電報、打たないでしょ...


<蛇足2>
原題、Man Overboard! って、船から「人が落ちたぞ~」という言葉なんですが、そういうシーン、本書にありません...


原題:Man Overboard!
作者:Freeman Wills Crofts
刊行:1936年
訳者:中山善之





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三つの棺 [海外の作家 ジョン・ディクスン・カー]


三つの棺〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

三つの棺〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)



<裏表紙あらすじ>
ロンドンの町に静かに雪が降り積もる夜、グリモー教授のもとを、コート帽子で身を包み、仮面をつけた長身の謎の男が訪れた。やがて二人が入った書斎から、銃声が響く。居合わせたフェル博士たちがドアを破ると、絨毯の上には胸を撃たれて瀕死の教授が倒れていた!  しかも密室状態の部屋から謎の男の姿は完全に消え失せていたのだ!  名高い〈密室講義〉を含み、数ある密室ミステリの中でも最高峰と評される不朽の名作


2014年に出た新訳です。
帯には訳者あとがきからの引用で、

1981年に17人のミステリ作家、評論家が選出したオールタイム不可能犯罪ミステリ・ランキングで、ヘイク・タルボット『魔の淵』、ガストン・ルルー『黄色い部屋の秘密』などをおさえて第1位に輝いたのが本書。なにしろ選出にあたったのが、フレデリック・ダネイ、ハワード・ヘイクラフト、エドワード・D・ホック、リチャード・レビンソン&ウィリアム・リンク、フランシス・M・ネヴィンズJr.、ビル・プロンジーニ、ジュリアン・シモンズ、オットー・ペンズラーといった錚々たるメンバーなので、その品質保証には全幅の信頼がおけると言えよう(本書「訳者あとがき」参照)。

と書かれています。
名作と誉れ高いこの作品、当然、旧訳でも読んでいます。が、例によってうろ覚え...
〈密室講義〉にのみ気をとられていたことがよくわかります。
--この種の講義の常として、いくつかの作品のネタバレがされているので要注意です。まあ、いずれも古典的名作ではありますが、未読の方には嫌な状況ですね。

ただ、忘れていた自分を弁護するわけではありませんが、この作品、すごく込み入っているんです。メインとなっているのはシンプルなアイデアなんですが、その周りに贅沢にちりばめられた小技の数々、数々、数々、こりゃ、また、忘れるわ、きっと。
それでも、今回読み返すこととなって、メインとなっているアイデアと、周りの小技の組み合わせの剛腕ぶりには、さすがカーと、ため息がでちゃうくらいの凄いレベル。
凄い状況、謎を作り上げるぞー、というカーの強い意気込みが感じられます。

吸血鬼伝説、というか、墓場からの甦りを成し遂げた人物グリモー教授が被害者となる、という結構強烈な話なんですが、もうバリバリ、カー全開です。
何とも言えない恐ろしげな雰囲気がカーの魅力の一つですし。
その分、小技には無理に次ぐ、無理が見られてしまいます。
「コートと帽子で身を包み、仮面をつけた長身の謎の男」にまつわるところなんか、出現する現象の凄さに、思わず叫びだしたくなるようなアイデアなんですけど、図入りで説明されても、うーん、これはないなー。
「二発目はお前にだ」というセリフとともに殺されるフレイ(グリモー教授と因縁のあった奇術師)も、わくわくする中身なんですが、こちらもなー。このトリックは成立しなだろう、きっと。

と建て付けはあんまりうまくないような気がするのですが、読んでいて、こりゃだめだ、という気にはなりません。
素敵な不可能状況のために、これでもか、これでもかと趣向を詰め込んでいくカーに圧倒されるからです。
数々の仕掛けの凄さは、 SAKATAM さんのHP「黄金の羊毛亭」をご覧になると、技巧に感心できます。

個人的には一番感心したのはタイトルですね。
新訳、復刊でカーの作品がどんどん読めるようになることを引き続き期待します。


<蛇足1>
「びっくり箱のなかにいた禿頭のように跳び上がった」(200ページ)って、どういう比喩なんでしょう?

<蛇足2>
ヒズ・マジェスティーズ劇場というのが201ページに出てきますが、これ、現在の Her Majesty's Theatre と同じでしょうか? オペラ座の怪人を上演している劇場です。

<蛇足3>
「足の指のつけ根ですばやくなめらかに歩くところを見ると、おそらく空中ブランコか綱渡りをする男だ」(221ページ)って、どういう歩き方なのかなぁ、気になる。



原題:The Three Coffins
著者:John Dickson Carr
刊行:1935年
訳者:加賀山卓朗




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京都寺町三条のホームズ [日本の作家 ま行]


京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)

京都寺町三条のホームズ (双葉文庫)



<裏表紙あらすじ>
京都の寺町三条商店街にポツリとたたずむ、骨董品店『蔵』。女子高生の真城葵はひょんなことから、そこの店主の息子、家頭清貴と知り合い、アルバイトを始めることになる。清貴は、物腰は柔らかいが恐ろしく勘が鋭く、『寺町のホームズ』と呼ばれていた。葵は清貴とともに、客から持ち込まれる、骨董品にまつわる様々な依頼を受けるが―古都を舞台にした、傑作ライトミステリー!


結構人気があるシリーズのようです。
このシリーズ第1作「京都寺町三条のホームズ」 (双葉文庫)が出たのが2015年4月。
すでに
「真贋事件簿-京都寺町三条のホームズ(2)」 (双葉文庫)
「浮世に秘めた想い-京都寺町三条のホームズ(3)」 (双葉文庫)
「ミステリアスなお茶会-京都寺町三条のホームズ(4)」 (双葉文庫)
「シャーロキアンの宴と春の嵐-京都寺町三条のホームズ(5)」 (双葉文庫)
と第5作まで出ています。

帯に
E☆エブリスタ【ミステリ・推理小説】ランキング1
と書いてあります。
しかし、これをミステリとして評価するのは相当苦しいと思います...
引用したあらすじの最後に「ライトミステリー」とあり、作者によるあとがきでも「よし、それじゃあ、京都を舞台にしたライトミステリーを書こう!」となっていますが、ライトもライト。軽すぎて、薄すぎて、もう、ミステリーの味、ほとんどしませんよ。
ライトミステリーというのは、定義が今一つ定かではありませんが、きっと、ミステリとは別物なのでしょう。
よくある「京風~」が、京都の人から見たらちっとも京都を感じさせないものであるのと同じなんですね。

帯にはさらに「いけずな京男子が鑑定するのは骨董品に秘められた謎」と書いてあります。
骨董品に秘められた謎、というのも実際のところはよくわかりません。どこに謎があったのかしらん??
あと、ホームズと呼ばれている家頭清貴(やがしらきよたか)というのが「いけずな京男子」なわけですが、ちっともいけずではありません。
文中にも、頻繁に葵が清貴のことをいけず、いけずというのですが、どこがいけずなんでしょう。こんなかわいいの、いけずのうちには入りませんよ。

とまあ、悪口にしか思えないコメントを連ねてきましたが、でも、この作品、おもしろかったかどうかというと、おもしろかったんです、個人的に。ミステリとしての評価は別にしまして。厳密にいうと、小説としての評価も別にして、となりますが(ケータイ小説やラノベにまともな小説としての結構を求めるな、というお声もあるでしょうから)。

そもそも、骨董品を扱いながら、その来歴を問うたり、あるいは真贋を争ったりしない、というのがすばらしい。

また、いかにもな、わざとらしい京都がずんずん出てくるところがいいではありませんか。
文章とか雰囲気はちっとも京都を感じさせませんが、そのかわり、地名や事物、祭りなどで京都を押しつけていく感じ、楽しいです。
京都というのは、意外と舞台にするのが難しい場所だと思います。観光という観点で観るのと、暮らしという観点で観るのとの落差が定まりにくい地だと思うので。
作者は2013年から京都にお住まいとのこと、京都のいいところ、悪いところ、きちんとご覧になったうえで、選んで、掬い上げて小説に盛り込んでおられるのでしょう。京都以外の地の人が読んだ時のわかりやすさを最重要視しながら。
(それでも、京都の仲居さんは、「こちらのお席を用意させていただきました」(198ページ)とは言わないでしょう。まあ、最近の若い仲居さんならいうかもしれませんが)
1年や2年住んだからって、京都の何がわかると言うのか、という京都の人がいいそうなことは言いません。京都素人から観てのわかりやすさ、こそがこの作品の身上だと思いますから。
さきほど申し上げた通り、これはライトミステリー。京風であればよいのです。

ホームズこと清貴と、葵の関係も、わかりやすいっちゃあわかりやすいんですが、その分親しみやすい。
清貴の、父、祖父のキャラクターも、ほどよく奇矯でなかなかよろしい。
この雰囲気は、きっとずっと楽しめます。(文章がもうすこしまともならもっとよい)

そしてもう一つ、この作品はミステリらしさがほとんどありませんが、この作者、ミステリがお好きなんじゃないかと思うんです。
ホームズという名を使っていて、あとがきで、「敬愛するコナン・ドイル先生」と書いているから、だけではなく、作中、ちらちらとミステリっぽい手法やノリが紛れ込んでいるように思われるからです。
そちらの風味を強く打ち出してもらえたら、個人的にはさらに親しみやすくなるのにな、と思いました。











タグ:望月麻衣
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ダンジョン飯(3) [コミック]


ダンジョン飯 3巻 (ビームコミックス)

ダンジョン飯 3巻 (ビームコミックス)



<帯惹句>
焼いて食う? 刺身でいく?
巨大クラーケン!!
大きくて強いヤツほど美味いのか!? 魔物食を極めるため、いざ進め!
知られざる魔物の生態と、食への活用法が、いま明かされる!
<裏表紙側帯惹句>
地下4Fは水のフィールド。美味しそうな魔物がいっぱい!
と思いきや、手強い奴らに四苦八苦。どうなるライオス一行!?


第3弾です。!
今回は
第15話 雑炊
第16話 蒲焼き
第17話 木苺
第18話 焼き肉
第19話 テンタクルス
第20話 シチュー
第21話 大ガエル

それぞれの料理は、
第15話 そのへんに落ちてた大麦の雑炊
第16話 ジャイアントクラーケンについてたジャイアント寄生虫の蒲焼き&白焼き
第17話 この話は、マルシルとファリンの魔術学校時代の回想シーンです。
      料理ではなく、文字通り、木苺をそのまま食べます。
第18話 水棲馬(ケルビー)の焼き肉
第19話 テンタクルス(触手生物)の酢和え。
第20話 ウンディーネで煮込んだテンタクルスと水棲馬(ケルビー)のシチュー
第21話 テンタクルスのニョッキ


帯にもありますが、水のフィールド、を舞台にしていても、水産物尽くしではありませんね。
むしろ、水産物は水棲馬(ケルビー)だけかも。
シリーズの展開的には、ファリンを助けに行く間のエピソード、というところでしょうか。
第2巻感想にも書いた通り、キャラクターやそれにまつわるエピソードに焦点が当たっていて、じゃんじゃん料理していく~、という感じではなくなっています。
たとえば、第16話、クラーケンを食ってない!!

1番笑ったのは第15話の1シーン。
ローレライ伝説の様に、歌声で人を引き込んでしまう人魚に対して、ライオスが合わせて歌いだすというところ。
人魚はそれで歌うのをやめてしまう。
チルチャックの解説が秀逸で、
「知らない奴が急に歌を合せてくるって相当な恐怖だぜ」
怪物(人魚)を怖がらせるって、ライオス、お前何者!?

1巻の頃の様に新鮮さを感じなくなってしまっていますが、それでも快調です。第4巻にも期待!!



タグ:九井諒子
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一角獣の繭 [日本の作家 篠田真由美]


一角獣の繭 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

一角獣の繭 建築探偵桜井京介の事件簿 (講談社文庫)

  • 作者: 篠田 真由美
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2014/08/12
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
六月の緑の森の、白い花の咲く木の下で、ぼくは君と出会った。人の姿をした美しい一角獣(ユニコーン)と――。放火殺人事件の生き残りの少女に心惹かれていく蒼。しかし少女の母は、眼窩をイッカクの牙に貫かれて無残な死を遂げた! すべてが明らかにされたとき、桜井京介の下した決断とは!? 大人気シリーズ第13弾。


『最後の「燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿」 (講談社文庫)が文庫になる前に追い付いておきたいです。』
と前作「聖女の塔 建築探偵桜井京介の事件簿」 (講談社文庫)の感想で書いたのですが(リンクはこちら)、今月、その「燔祭の丘」が文庫化されたので、だめでしたね。間に合いませんでした。

蒼の初恋!? とシリーズ的に大注目の巻なんですが、いやいや、それどころではなくて、ラストにはびっくり。
そういう風にこのシリーズ展開するんですね。
京介~

先走ってはいけませんね。
この「一角獣の繭」では、京介と対決する相手との闘いから逃れて(?)、長野県の山奥へ潜む蒼が恋に落ちます。
で、事件は、その蒼の相手である七座晶那の家族に起こった事件となります。回想の殺人、という枠組みになっていますが。
晶那の父とその愛人と祖母が殺された事件。晶那の母と晶那には、確たるアリバイがあった。
こういうストーリーの場合、ミステリーでは、生き残り的少年・少女が犯人であることが多いので(おいおい)、読者は晶那が犯人じゃないか、と疑いながら読み進めることとなるわけですが、作者は慎重に慎重に、晶那が犯人というのは無理があることを述べていきます。すると、まあ、ひねくれもののミステリファンは、一層晶那を疑うようになるのですが...
実際にどうだったかは読んでお確かめください、というところですが、447ページでさらっと明かされるトリック(?) にはニヤリとしてしまいました。
これ、怒る人いますよ、きっと。でも、いいんです。
クリスティのあれを思い出しました(ある意味ネタバレなので、伏せておきます。amazon にリンクを貼っていますので、確かめる方はどうぞ)。あれを初めて読んだときは、フェアじゃないなぁ、と子供心に少し怒りを覚えたことを思い出しましたが、「一角獣の繭」のこの部分を読んでも腹は立ちませんでした。大人になった???

小道具である一角獣の牙などの使い方もおもしろいです。こっちのトリックはあんまりいただけないですが。
目を突き刺される、というのは想像しただけで怖いです。

前作「聖女の塔 建築探偵桜井京介の事件簿」 (講談社文庫)もそうでしたが、同じ人物が登場することもあり、ミステリ的には、あれれ? と思うような趣向が盛り込まれていますが、本格ミステリという枠組みよりは、むしろ、対決もの、という枠組みと捉えて、よし、とすべきものなのだと思います。京介を目の敵にする人物との対決という枠組みも底流に流れていますので。
(その趣向を除く部分では、本格ミステリとして閉じるようにできていて、そこはそれなりに上述のとおり楽しめます)

しかしなぁ、
「彼(注:蒼のことです)が僕の最大の弱点だとは、いまさら隠しようがないし」(34ページ)
なんて京介のセリフ、いかがなもんでしょうか...
裏返しの蒼からの見方は、166ページから縷々とつづられるのですが、こっちもなぁ...
「親や庇護者に対する子供の思いと『恋』は、どんなふうにどれだけ違うものなのだろうか。」(168ページ)と付け加えられてもなぁ...
でも、まあ、蒼が恋をした、というのはいいことです。きっと。

文庫でそろったことですし、残り2冊
「黒影の館 建築探偵桜井京介の事件簿」 (講談社文庫)
「燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿」 (講談社文庫)
を楽しみに読んでいきます。


<蛇足>
我が仏、隣の宝、婿舅、天下の戦、人の善悪(108ページ)
室町時代の連歌師、牡丹花肖柏がとなえた、茶事の席で口にしてはならない話題の一覧だそうです。
知らなかった。
含蓄深くってよいですね。


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MIDNIGHT DRINKER




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神のゆらぎ [映画]

神のゆらぎ T0021100p.jpg


過去と現在を行き交うサスペンス、と書いてある紹介文を見たんですよ。だから観ました。
でも、これ、サスペンス、ではないです。

映画HPからストーリーを引用します。

時に人は、ただ奇跡が起きるのを待つしかない。
ともにエホバの証人である看護師と、末期の白血病を患うフィアンセ(グザヴィエ・ドラン)。老境にありながら情熱的な不倫を続ける、バーテンの男とクロークの女。互いへの失望を偽りながら暮らす、アル中の妻とギャンブル狂の夫。そして取り返しのつかない過ちを償うためドラッグの運び屋となるひとりの男……。複数のものがたりが現在と過去を往来しながら、終着点—墜落する運命にあるキューバ行きの機内へと向かう…。


グザヴィエ・ドランといえば、「トム・アット・ザ・ファーム」の人ですね。「わたしはロランス」とか「Mommy/マミー 」で高名な監督・俳優のようですが、そちらはあいにく観ていませんので...
「トム・アット・ザ・ファーム」も、サイコ・サスペンスというふれこみで観に行ったら、サイコ・サスペンスじゃなかったし、今度も「神のゆらぎ」も、サスペンスって思って観に行ったら、サスペンスじゃなかった...

上のあらすじを見ても、サスペンスじゃないってわかりますよね。

いつものシネマ・トゥデイからも引用します。

チェック:『Mommy/マミー』などで監督・俳優として注目を浴びるカナダのグザヴィエ・ドランが出演した、選択と運命をめぐる物語がサスペンスフルに展開するドラマ。ある宗教を信仰する看護師と同じく信者で白血病患者のカップル、不倫を続ける老いた男女などいくつものエピソードが紡がれ、一つの終着点に集約される。監督は、『7 DAYS リベンジ』などのダニエル・グルー。出演の決め手になったとグザヴィエが語る役どころに期待。

ストーリー:看護師と末期の白血病であるフィアンセのエティエンヌ(グザヴィエ・ドラン)は、共にエホバの証人を信仰していた。さらに不倫関係のバーテンダーの男とクロークで働く女、アルコールに溺れる妻とギャンブルが大好きな夫、過ちを償うためにドラッグの運び屋になる男らの運命が交錯していく。

こちらは、「サスペンスフルに展開する」と書かれていても、サスペンスっぽくはないですね。これを先に読んでいたら、観に行かなかったかも。

それにしても、グザヴィエ・ドランは、主役じゃないですよ......まず、そこにびっくり。
群像劇、的に処理されていますが、主役はグザヴィエ・ドランのフィアンセである看護師ジュリーですね。演じているのは、マリリン・キャストンゲという女優さん。

飛行機事故の生存者の治療にあたるジュリー。その婚約者エティエンヌは白血病だけれども、エホバの証人の信者だから輸血できない。

エホバの証人って、知らないんですが、大変そうですね。信仰に反することをすれば、信者の間で排斥されてしまうなんて。
輸血ができない、というのは知っていたのですが、自分が血をもらうのだけがだめなんだと思っていました。信者の身体に他人の血が入ってはいけないのだ、と。
でも、この映画を観ると違うことがわかりました。血を誰かに輸血するために差し出すこともだめなんですね。
「輸血」という行為そのものが禁忌なんですね。

このジュリーのパートと、飛行機事故に関連する人たちの群像劇、です。
だから、「現在と過去を往来」といったところで、混乱はしません。こちらがミステリ好きなもんで、なにか(叙述トリックのような)仕掛けでもあるのかな? と勘ぐりながら観ていましたが、そういうギミックはありません。少し拍子抜け。でも、これはこちらの観方が悪かったので、映画のせいではありません。
ほんの小さなきっかけで、その飛行機に乗り合わせたり、乗らなかったり...
「飛行機が落ちるのはすなわち全能の神がいないということ」というある登場人物のセリフがジュリーに響いてジュリーは決断をします。
たった一人の生存者が誰か、というのも別にトリッキーなわけでもありません。
淡々と、登場人物たちが惨劇へ進んでいくのを見、誰が助かったのかを知る、という感じです。
この淡々としたところが、この映画の特徴であり、ポイントなのだと思います。

Xavier Dolan's Commentとして映画のHP
グザヴィエ・ドランのコメントがあるので、引用しておきます。

私は映画監督ですが、意識としては「俳優業」が一義的です。ただ待っていてもやりたい役のオファーが来ないので自分で自分に役を与えるために監督になったのです。『神のゆらぎ』ではエホバの証人のカップルを演じていますが、いままで演じたことがない新しい役どころだったので、ぜひやってみたいと思いました。役者というものは常に新しい演技を探求する性分なんだと思います。特に今回の役では、宗教の制約から恋人にさえ輸血を拒み死ぬことをよしとするとても難しいキャラクターですが、彼には彼の考え方があって、それを頑なに信じている男なのだと思います。僕にはそんな彼が「とても愛おしい人間」と思えるのです。エホバの証人という宗教心については、とくに感じるものはありません。エホバはホモセクシャルを禁じている宗教ですが、この登場人物を卑下しているわけでもなく、ただ彼の皮膚と自分を同化させるだけだ、と捉えています。僕自身、幼い頃に厳格なカソリックの叔母に連れられて教会へ通っていた経験があることから、何かを強く信じる人間の心について理解がある方だと思います。ですから信仰心がある人間を演じるのは僕にとって難しいことではありません。人が何かを信じるということの意味は理解しているつもりです。

しかしなぁ、このグザヴィエ・ドランが演じたエティエンヌって役柄、新しい演技とか難しい演技とかを要求するような役柄に観えなかったんですが...素人が観てるからなんでしょうか...

ちなみに、原題のMIRACULUMというのは、ラテン語で奇跡だそうです。


原題:MIRACULUM
製作年:2012年
製作国:カナダ




<ネタバレ気味の追記>


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魔女は甦る [日本の作家 な行]


魔女は甦る (幻冬舎文庫)

魔女は甦る (幻冬舎文庫)



<裏表紙あらすじ>
元薬物研究員が勤務地の近くで肉と骨の姿で発見された。埼玉県警の槇畑は捜査を開始。だが会社は二ヶ月前に閉鎖され、社員も行方が知れない。同時に嬰児誘拐と、繁華街での日本刀による無差別殺人が起こった。真面目な研究員は何故、無惨な姿に成り果てたのか。それぞれの事件は繋がりを見せながら、恐怖と驚愕のラストへなだれ込んでいく……。


ようやく、引っ越し荷物の中で、読了後の本を詰めた段ボールが見つかりました。なので、以前読んだ本の感想も書いていきます。

この「魔女は甦る」 は作者の中山七里が「さよならドビュッシー」 (宝島社文庫)で第8回このミステリーがすごい! 大賞を受賞する前に、第6回このミステリーがすごい! 大賞に応募した作品を改稿したもの、とのことです。
いろいろなジャンルの作品を書いている中山七里ですが、この作品のジャンルは、広義のミステリーではあっても、どちらかというとホラー??
最初の方は、冒頭の凄惨な殺人の捜査、という趣きではじまるのですが、事件の黒幕と思しき怪しげなドイツの製薬会社と閉鎖された研究所が出てきて、このあたりで、なんとなく事件の真相の見当がついてしまいます。
さて、ここからどうやって展開していくのかなぁ、と思うところで、ずずーっとサスペンスというか活劇に転じているのがポイントですね。

ヒッチコック映画に似ている、という指摘もありそうですが(作中でも言及されます)、あちらはヒッチコック自身が理由がわからないから怖い、と言っているのに対して、こちらは理由がわかっても怖いよ、と中山七里は言いたいのかもしれませんねぇ。
ただ、この作品を読んでみた感想としては、理由がわかっても怖いことは怖いのですが、怖さの質が変わってしまったように思います。
得体のしれない怖さ、だったものが、単に物理的に怖い(力の強いもの、素早いものが怖い)というふうに。その意味では、幽霊の正体見たり...

タイトルの魔女というのは、被害者が言った言葉
「僕だって魔女の末裔ですよ」
から来ていますね。
この作品でいう魔女は、一般的な魔女のことを指します。
「薬草の調合、災厄封じの祈り、天からの神託。そういったものが最先端の技術であった頃、魔女と称された者たちはその道のスペシャリストだったんですね。彼女たちは土着の医者であり、気象予報士であり、為政者の助言者、信仰の司祭だった。言い換えれば現代に続く職能者の始祖で、薬剤師もその一つでしょう」(91ページ)と説明されています。
そしてまたそれを受けて、ラスト近くで主人公の刑事槇畑が言います。
「これは現代の甦った魔女の物語だ。人間不信に陥っていた◯◯◯という魔女の末裔が、その怨念から人の世に災いを為すような呪いをかけてしまった。」(◯◯の部分はネタバレなので伏せておきます)
「人が憎悪の呪縛から逃れられない限り、魔女はいつでも何度でも甦る」(361ページ)
結局怖いのは人、なんですねぇ。

この作品には続編「ヒートアップ」 (幻冬舎文庫)があります。
そちらも読んでみようと思います。



タグ:中山七里
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海街diary 6 四月になれば彼女は [コミック 吉田秋生]


海街diary(うみまちダイアリー)6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)

海街diary 6 四月になれば彼女は (フラワーコミックス)

  • 作者: 吉田 秋生
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2014/07/10
  • メディア: コミック


<裏表紙あらすじ>
すずの母が生まれ育った街、金沢。会ったことのない祖母の月命日、遺産相続の手続きのため母の生家を初めて訪れたすず。そこで四姉妹を待っていた ”いちがいもん” とは! 鎌倉を舞台に描かれる家族の「絆」の物語。シリーズ第6巻!!


このシリーズ第6弾「海街diary 6 四月になれば彼女は」(フラワーコミックス)には、
「いちがいもんの花」
「逃げ水」
「地図にない場所」
「肩越しの雨音」
「四月になれば彼女は」
の5話 収録。
登場人物たちに、転機、区切りの訪れる巻です。

「いちがいもんの花」では、すずの母方の実家を訪れます。そして祖母の遺産問題 (?) に決着を(アレ? これ、決着ついていないかも、ですね)。
タイトルのいちがいもん、というのは金沢のことばなんでしょうね、頑固者、という意味だそうです。

「逃げ水」では、前巻「海街diary5 群青」 (flowers コミックス)で亡くなった海猫食堂のおばさんの遺産問題に決着がつきます。
坂下課長、やっぱかっこいいですねぇ。
佳乃がきっぱり自らに恋を宣言するシーン登場。

「地図にない場所」では、「いちがいもんの花」で登場したすずの従兄がメインの人物。
いい味だしていますよ。
しかしなぁ、「ものすごーく状態のいいチカちゃんをものすごーく上品にしたカンジ」って、すずよ、姉に対して失礼だぞ。
シリーズ的には、裕也と風太がボーイズトークを繰り広げるところが意外とポイントなんでしょうねぇ。

「肩越しの雨音」は短い作品ですが、すずに重要な事態が発生。
推薦の話がやってきます。
すず本人の視点もありますが、それを周りが慮る視点で描いているところがミソでしょう。

「四月になれば彼女は」も引続いてすずの推薦の話が中心ですが、将志によってオープンにされてしまうのがポイント。
いやあ、だめなんだけど、将志、ストーリー展開的にはいい動き(笑)。
仲間たちのもめごと(?) はひとまず片付いて、すずが決断をしないままの状態でこの巻終り...

ああ、次が気になります!
でも、流れ的には、きっと推薦、受けますね、すずは。



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僕は君を殺せない [日本の作家 は行]


僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)

僕は君を殺せない (集英社オレンジ文庫)



<裏表紙あらすじ>
夏、クラスメートの代わりにミステリーツアーに参加し、最悪の連続猟奇殺人を目の当たりにした『おれ』。最近、周囲で葬式が相次いでいる『僕』。--一見、接点のないように見える二人の少年の独白は、思いがけない点で結びつく……!! すべての始まりは、廃遊園地にただよう、幼女の霊の噂……? 誰も想像しない驚愕のラストへ。二度読み必至、新感覚ミステリー!!
問題:だれが「僕」で、だれが「君」でしょう?


2015年度ノベル大賞受賞作らしいです。
帯がかなり煽っています。
いわく「二度読み必至!!」
いわく「誰も想像しない驚愕のラストへ!」

本書でいちばん驚いたのは、この本が短編集だったことでしょうか(笑)。
ノベル大賞、っていうから、長編だと思い込んでいたからです。
本書は表題作の他、「Aさん」「春の遺書」の2編を収録した短編集です。

と書いたことからおわかりのように、「二度読み必至」とは思いませんでしたし、「驚愕のラスト」とも思いませんでした。

実は、冒頭に掲げられた表題作を読み終わってもまだ、ストーリーが続くと思ったんですよね。
ところが続く「Aさん」は別の話で...あれっ? ここで「僕は君を殺せない」は終わりなんだ...
でも、感想はどうだったか、と聞かれると、おもしろかった、となります。
設定とか、二つの世界の接点とかは正直平凡だな、と思いましたが、少なくとも、「新感覚」という部分は楽しみました。
ミステリーに拘らずに、作品を書かれていけばよい作家だと思います。
それが証拠に(?)、続く「Aさん」「春の遺書」はミステリーではありません。
謎、は出てきますが、ミステリー、推理小説ではない扱いです。
表題作も含め、淡々とした印象でありながら、透明感があります。透明感といっても、透き通った透明感というよりは、すりガラスの透明感(いや、それは透明じゃないと言われそうな変な表現なんですが)、そう言いたくなるような不思議な手触りは、強く印象に残っています。
また新刊が出れば買ってしまうかもしれません。







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B5/500世代の読了日記






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帰ってきたヒトラー [映画]

帰ってきたヒトラー T0020912p.jpg


先日、原作を読んだばかりの「帰ってきたヒトラー」 (上) (下) (河出文庫)映画化です。原作の感想ページへのリンクはこちら
ぎりぎり映画館での上映に間に合いましたね。

映画のHPからストーリーを引用します。


全てが変わった世界で、何も変わらない〈彼〉は、
再び民衆の支持を集めはじめる。
ヒトラーの姿をした男が突如街に現れたら?
「不謹慎なコスプレ男?」顔が似ていれば、「モノマネ芸人?」。
リストラされたテレビマンに発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は、
長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し、視聴者のドギモを抜く。
自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、
過激な毒演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、
大衆の心を掴み始める。しかし、皆気づいていなかった。
彼がタイムスリップしてきた〈ホンモノ〉で、70年前と全く変わっていないことを。
そして、天才扇動者である彼にとって、
現代のネット社会は願ってもない環境であることを―。

いつものシネマ・トゥデイからも引用します。

チェック:ティムール・ヴェルメシュのベストセラー小説を実写化したコメディードラマ。独裁者アドルフ・ヒトラーが突如として現代に出現し、奇想天外かつ恐ろしい騒動を引き起こす。舞台を中心に活躍するオリヴァー・マスッチがヒトラーを演じ、「トレジャー・ハンターズ アインシュタインの秘宝を追え!」などのファビアン・ブッシュや『ビッケと神々の秘宝』などのクリストフ・マリア・ヘルプストらが脇を固める。21世紀の民衆が、知らず知らずのうちにヒトラーに扇動されていくさまに注目。

ストーリー:ナチス・ドイツを率いて世界を震撼(しんかん)させた独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、現代によみがえる。非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。戦争を体験した一人の老女が本物のヒトラーだと気付くが……。

原作では、ヒトラーが語り手で、そこがポイントなので、映画化するとどうなるかな、と思いましたが、オープニングから、ヒトラーのモノローグで、やはりそう処理するのか、と思いました。
ちょっと芸がないなぁ、なんて思って観ていましたが、その後原作とは違う点があちこち目立つようになり、ラストはかなり違うエンディングとなります。

全編を通してのイメージは、ユーモアやコメディというよりは、風刺色が強くなっています。
笑えるシーンも確かにありますが、次第に笑えなくなっていきます。
もちろんいろんな要素を孕んだ作品ではありますが、原作では抑え目に書かれていた部分も、映画ではストレートに、はっきりあからさまに打ち出されています。
もっともそのことが感じられるのは、エンディングですね。露骨です。

このエンディングをどう評価するかで、かなり意見が分かれるのではないかと思うのですが、ぼくはやはり原作に軍配を挙げたいです。
「謂ひおほせて何かある」
映画はやはり少々下品な仕上がりだと思います。


映画の内容とは関係ないのですが、この映画を見た映画館で、たまたま隣に座った見知らぬ人が、最悪でした……
まず、なんだかわからない変な匂い。
そして笑えるシーン、特に単純な笑いのシーンでは、周りに響き渡る高笑い。
笑うな、とは言いませんが、自宅で見ているわけではないのだから、ある程度は周りにも配慮してほしいもんです。続くセリフがまったく聞き取れないくらいの音量。ドイツ語のセリフなんだから聞こえなくてもいいっちゃあいいんですが、セリフ以外の音声も聞き取れないのはちょっと困ります...
その意味では、後半、どんどん笑えなくなっていくのは幸いでした。
(後半にも笑えるシーンはあることはあるのですが、単純に笑えるわかりやすい笑いしかご理解されないお客さんだったようで、助かりました)


原題:LOOK WHO'S BACK
製作年:2015年
製作国:ドイツ





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