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ラブ・ケミストリー [日本の作家 喜多喜久]


ラブ・ケミストリー (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

ラブ・ケミストリー (宝島社文庫)

  • 作者: 喜多 喜久
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2012/03/06
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
第9回『このミス』大賞優秀賞受賞作品。有機化合物の合成ルートが浮かぶという特殊能力を持つ、有機化学を専攻する東大院生の藤村桂一郎。ところが初恋によって、その能力を失ってしまった。悶々とした日々を過ごしていた彼の前にある日、「あなたの恋を叶えてあげる」と、死神を名乗る少女、カロンが現われて……。東大で理系草食男子が巻き起こす、前代未聞の“日常系コメディ”登場!

第9回『このミステリーがすごい!』大賞の優秀賞受賞作です。このときの大賞は、昨日感想をアップした「完全なる首長竜の日」 (宝島社文庫)なんですね。ブログ感想へのリンクはこちら
あちらもファンタジックなところがありましたが、この作品にも“死神”が(笑)。
帯に、「理系草食男子のラブコメ&ミステリー」とありますが、ほとんど全体がラブコメで、ミステリーはほとんどありませんね。ミステリー的な趣向といえば、途中に何度か挟まれる「ダイアローグ」という断章に出てくる人物は誰か、ということくらい。
しかし、ミステリー味はこの上なく薄くても、とてもおもしろく読みました。
なんといっても、有機化学なんて世界を舞台に、こんなに楽しいストーリーが展開できようとは。塩基式とか亀の子とか、まさかそんなものでエンターテイメントが作られるなんて。
有機化学にはまったく縁がなかったですが、読んでいるとなんとなくわかった気になれました! なんだか楽しそうですね、研究室って。
服を自分で買いに行ったことがないというエピソードは強烈でずいぶん笑わせてもらいましたが、東大(の理系と付け加えたほうがよいでしょうか?)にはこんな人がいるのかな? 
ラノベみたいとか、軽すぎるとかいう厳しいご意見もあるようですが、ミステリー的な唯一の趣向がゆるゆるで、誰もが予想できるようなものであったとしても、またかなり使い古されたネタであったとしても、十分楽しめたので、満足です。
肩の凝らない、気軽に読めるエンターテイメントです。

<おまけ>
英語のchemistry (ケミストリー)には、化学という意味以外にも、「不思議な力[作用, 変化]」とか、「(人との)相性」とかいう意味があるので(もっとも、これも化学とか化学物質とかから意味が派生したのだと思いますが)、そういう雰囲気を感じさせる内容があればもっとよかったのに、と余計なことを考えました。

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