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ジグβは神ですか [日本の作家 森博嗣]


ジグβは神ですか (講談社ノベルス)

ジグβは神ですか (講談社ノベルス)

  • 作者: 森 博嗣
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2012/11/07
  • メディア: 新書


<裏表紙あらすじ>
芸術家たちが自給自足の生活を営む宗教施設・美之里。
夏休みを利用しそこを訪れた加部谷恵美たちは、調査のため足を運んでいた旧知の探偵と再会を果たす。
そんななか、芸術家の一人が全裸で棺に入れられ、ラッピングを施された状態で殺されているのが発見される。
見え隠れするギリシャ文字「β」と、あの天才博士の影。
萌絵が、紅子が、椙田が、時間を超えて交叉する――!

森博嗣のGシリーズの第7弾、なのですが、前作、「目薬αで殺菌します DISINFECTANT α FOR THE EYES」 (講談社文庫)がノベルズ版で出たのが2008年9月で、今後が2012年11月ですから、4年間隔が空いたわけですね。すごいなー。もう書かないのかと思っていました。
作者のホームページの、このシリーズの説明(?)を見ると(勝手に貼っていますが、リンクはこちら)、「前作の発行から4年が経ちましたが、当初から予定していたことで、作品の中でも同様に月日が流れています。 」と書かれていますので、作者の壮大な意図のもと、シリーズが着実に出版されているのですね。
だいぶこのシリーズの先行き(?)を、この作品のなかで瀬在丸紅子の口から語らせている(と思われます)ので、どうやってそこまで持っていくのか楽しみになってきました。いずれはそういう狙いを持つシリーズを森博嗣は書くのだろうとは思っていましたが、Gシリーズがその役目を担うとは。このシリーズは、海月くんのキャラクターがおもしろくて、探偵ぶりも気に入っていて、それを求めて読んできたのですが、これからは別の興味も加わります。
しかし、「作中でも同様に月日が流れて」なんてことになると、最終的には80年以上待つことになるのかな? それだと読めません...早く出してね、続き。
最近の森ミステリには顕著ですが、ミステリ離れ、というか、ミステリには重きを置いていない作風となっています。たとえばこの作品では、あらすじにあるような、ラッピングされた死体、なんていかにもミステリの興趣をそそる設定というか、状況だと思うのですが、うーん、解決されたのか、されていないのか、一応提示される説明は、ちっともミステリらしくない、というか。非常に象徴的な解釈だと思いますし、シリーズの位置づけ的にはこうでなくては、という理由が提示されているのですが、ミステリとして構築するんだったら、もっと意外感の演出が必要なのではないでしょうか。裏返しの説明になりますが、ミステリに重きを置かない以上、今のかたちでよい、ということになります。
もともと森博嗣の作品を読む楽しみの一つに、風変わりな登場人物とそのロジック、言い分を楽しむ、というのがありますので、この方向性でも読み続けますので、シリーズの無事完結を、切にお願いします。
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