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リプレイ2.14 [日本の作家 喜多喜久]


リプレイ2.14 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

リプレイ2.14 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

  • 作者: 喜多 喜久
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2013/09/05
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
東大農学部院生の浅野奈海は2月14日の朝、同じゼミに在籍し、想いを寄せている本田の死体を発見する。凶事に茫然自失する奈海の前に、突如“死神”を名乗る青年が姿を現して、「過去に戻って愛する者を救う機会を与える」と言う。奈海は本田の死因を突き止め、彼を救うことを決意。しかし、本田が密かに開発していた惚れ薬も絡み、事態は思わぬ方向へ――。果たしてふたりの運命やいかに!?


喜多喜久の、「ラブ・ケミストリー」 (宝島社文庫)「猫色ケミストリー」 (宝島社文庫)に続く第3作。単行本のときのタイトル「ラブ・リプレイ」 でした。
文庫化時に改題したタイトルでわかるように、バレンタイン・デーを描く作品です。しかも、リプレイ、ということで、2月14日を10回繰り返します。
主人公であるわたし、は、好きな人本田を救おうと過去を繰り返すわけですが、それだけではなくて、四方丸く収めよう(?) というのですから、かなりの難事業です。そんなのうまくいうわけないや、と最初の方は意地悪く突っ込みながら読んでいたのですが、喜多さんの軽妙な筆致に乗せられて、途中からは主人公といっしょに、やきもき。
10回繰り返す、という設定はちょっと多すぎるなぁ、とも思いましたが、途中から、あと◯回しかない...とあせったりして。
有機化学×ラブコメ×ミステリー、今回も好調です。

過去を繰り返すという設定は、日本では西澤保彦の「七回死んだ男」 (講談社文庫)、海外ではケン・グリムウッドの「リプレイ」 (新潮文庫)をはじめとして、幾多の作例があります。
なので、新機軸を打ち出すのはなかなか大変なわけですが、斬新とはいえなくても、まずまず手堅い着地だと思いました(その分、想像がつきやすいかもしれません)。

後味も悪くない、軽いコメディタッチのミステリとして、いい感じでした。




タグ:喜多喜久
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