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矜持 [海外の作家 は行]


矜持 (競馬シリーズ)

矜持 (競馬シリーズ)



<表紙袖あらすじ>
英国陸軍大尉トマス・フォーサイスは、アフガニスタンで爆弾によって右足を吹き飛ばされ、6カ月の帰宅休暇を命じられた。偉大な調教師で厩舎を経営する母ジョセフィンとは折り合いが悪かったが、ほかに行くあてもなく、彼は母と義父が暮らす家に帰る。だが、厩務長から意外な話を聞かされた。このところ厩舎の馬が勝てるはずのレースで不審な負け方をすることが続いているというのだ。さらに母と義父の口論を聞き、家計が逼迫していることを知る。彼は母の仕事部屋を調べて、母の個人口座から毎週2000ポンドもの金が引き出されていることを突き止め、脅迫状を発見する。母と義父に事情を聞くと、会計士に勧められた節税方法を採用したが、脱税をしていると何者かに脅され、金の支払いと馬をレースで負けさせることを強要されるようになったという。会計士の勧めでヘッジファンドに投資し、大金を失ってもいた。トマスは脅迫者を暴き、母の金を取り戻そうとするが、手がかりとなる会計士は死んでいた。卑劣な手段でトマスの命を奪おうとする敵と、彼は自己の名誉を賭けた闘いを繰り広げる。
*
競馬シリーズで世界中の読者に興奮と感動を与え続け、惜しくも死去したディック・フランシスの最後の作品。


ここから5月に読んだ本の感想となります。
単行本で、ディック・フランシスによる競馬シリーズの最終作です。
もう、すでに文庫化されています。
矜持〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (競馬シリーズ)

矜持〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕 (競馬シリーズ)

  • 作者: ディック・フランシス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/06/05
  • メディア: 文庫

いや、もう、なんかもったいなくて、なかなか読めなかったんですよ。
ディック・フランシスの競馬シリーズは、おそろしく打率の高い、というよりむしろ、はずれのないすごいシリーズで、奥さんのメアリさんが亡くなってから途切れていたのが、2006年
「再起」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
で、まさに再起し、その次の
「祝宴」 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
は息子さんのフェリックスが共著者となって、そのあと、
「審判」(ハヤカワ・ミステリ文庫)
「拮抗」〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕
と共著が続いてきましたが、ディック・フランシスが2010年に亡くなってしまったのでいよいよこの「矜持」でそれも終わり。
いや、もったいなくて、老後の楽しみにとっておこうかと思っていたのです。
でも、フェリックス・フランシスが単独で新・競馬シリーズをスタートさせ、その翻訳↓

強襲 (新・競馬シリーズ)

強襲 (新・競馬シリーズ)

  • 作者: フェリックス・フランシス
  • 出版社/メーカー: イースト・プレス
  • 発売日: 2015/01/24
  • メディア: 単行本

も出たので、自分に解禁しました。

原題は”crossfire”
127ページに説明があります。
不正駈歩。
「馬が駈歩(かけあし)に入ったときに前脚と後脚の手前が異なる走りかたをすること。」
邦題は、これとまったく関係なく、「矜持
矜持、というのはいい単語、タイトルですね。
この作品というよりは、競馬シリーズ、ディック・フランシスの作品に共通するワードだと思います。
ストイックで、決して負けない主人公の魅力たっぷりです。
ちなみに、イギリスやイギリス人の印象って、コナン・ドイルとアガサ・クリスティとディック・フランシスで培われたような気がします。実際に行ってみると、決して本の印象通りとはいきませんでしたが...
さておき、上で引用したあらすじに詳しく書いてありますが、やむなく戻った実家で、折り合いの悪い母のために、まさに矜持をもって、戦いに挑む主人公トマス・フォーサイス。
フランシスの作品が、永く書き継いできたイメージを、丁寧になぞるように物語は展開します。

最後まで読者の期待にきちっと応えてくれたディック・フランシス。
あとは、息子のフェリックス・フランシスが継いで、ずーっとずーっと、続けていってくれることを期待します。
「強襲」を読むのが楽しみです。



原題:Crossfire
作者:Dick Francis and Felix Francis
刊行:2010年
翻訳:北野寿美枝


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コメント 2

kasuga

初めまして、検索から来てしまいました。
私ももったいなくて読めなかった一人なもので、書き込みしていきます。
フランシス本は私にとってはバイブルで、それがこうして未だに読まれていることがとても嬉しいことです。

フェリックス・フランシスさんもがんばって欲しいですね。

by kasuga (2015-09-09 05:33) 

31

kasugaさん、ご訪問&コメントありがとうございます。
またぜひおいでください。

フェリックスさん(とイースト・プレス社)のおかげで、読む決心がつきました!
フェリックスさんも、両親の執筆活動にずっと協力していたみたいなので、きっと頑張って素敵な作品群を届けてくれると期待しています。

by 31 (2015-09-09 21:10) 

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