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桐島教授の研究報告書 テロメアと吸血鬼の謎 [日本の作家 喜多喜久]


桐島教授の研究報告書 - テロメアと吸血鬼の謎 (中公文庫)

桐島教授の研究報告書 - テロメアと吸血鬼の謎 (中公文庫)

  • 作者: 喜多 喜久
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2015/03/20
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
拓也が大学で出会った美少女は、日本人女性初のノーベル賞受賞者・桐島教授。彼女は未知のウイルスに感染し、若返り病を発症したという。一方、大学では吸血鬼の噂が広まると同時に拓也の友人が意識不明に。完全免疫を持つと診断された拓也は、まず桐島と吸血鬼の謎を追うことになり!?
『美少女教授・桐島統子の事件研究録』改題


喜多喜久、快調ですねぇ。ぽんぽん新刊が出ています。
この「桐島教授の研究報告書 - テロメアと吸血鬼の謎」 は2012年12月に出た「美少女教授・桐島統子の事件研究録」を文庫化にあたって改題したものです。
テロメアというのは1ページ目に説明がありますが、真核生物の染色体の末端を保護する特殊な構造のことらしいです。なんのこっちゃ!?
こちらには、なんのこっちゃ、なんですが、桐島統子(キリシマモトコ)は、この研究でノーベル生理学・医学賞を受賞したという設定になっています。日本人女性初という設定。
現在御年88歳。だけど、若返り病に発病し、十代相当の肉体になってしまっている。
もう一人の主人公は入学したばかりの大学一年生・芝村拓也。こちらは、ウイルスに完璧な(?)抵抗力を持つ、完全免疫の持ち主。若返り病がウイルス性だったとしてもかかる心配がなく、助手(?) に選ばれる。
おりしも大学では吸血鬼が跋扈していた。
うん、おもしろそうではないですか。
喜多さんの作品らしく、すいすい読めます。
「吸血鬼」の狙いも、ミステリ(あるいはSF?)では前例がないわけではないと思いますが、壮大というか気の遠くなるような話であるところがポイントかなぁ、と思いました。おもしろい。
遠大な話が、きわめて卑近な手段でなされるところも、特徴的ですね。

なんですが、ちょっとこの作品には不満があるのです。
それは、若返り病、という設定があまり活かされていないように思えるところです。
桐島教授が若返る必要、ないんですよねぇ。芝村とのつながりをつけるため、なら、ほかにいくらでも方法あるでしょうし。
まあ、続編がありそうな書きぶりではあるので、続編に期待しましょう。2016年05月現在、まだ続編は出ていませんが...




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