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化学探偵Mr.キュリー2 [日本の作家 喜多喜久]


化学探偵Mr.キュリー2 (中公文庫)

化学探偵Mr.キュリー2 (中公文庫)



<裏表紙あらすじ>
鉄をも溶かす《炎の魔法》、密室に現れる人魂、過酸化水素水を用いた爆破予告、青酸カリによる毒殺、そしてコンプライアンス違反を訴える大学での内部告発など、今日もMr.キュリーこと沖野春彦准教授を頼る事件が盛りだくさん。庶務課の七瀬舞衣に引っ張られ、嫌々解決に乗り出す沖野が化学的に導き出した結論は……!? 大人気シリーズ第二弾。

「化学探偵Mr.キュリー」 (中公文庫)(ブログの感想ページへのリンクはこちら)に続くシリーズ第2弾。
この第2巻には
「化学探偵と炎の魔術師」
「化学探偵と盗まれた試薬の使途」
「化学探偵と疑惑の記憶」
「化学探偵と幻を見た者たち」
「化学探偵と人魂の正体」
の5話収録。

中では冒頭の、魔術師が炎の柱をたてるのを見たと言ったことで仲間から追いつめられる小学生を救う「化学探偵と炎の魔術師」がさらっとした中に重い物語を抛り込んでまとめ上げているのが好印象。
「化学探偵と盗まれた試薬の使途」はタイトル通りに、盗まれた過酸化水素水の用途を探る話。

「化学探偵と疑惑の記憶」は帯に使われています。
いわく「アーモンドの臭いがしたから青酸カリで殺された!? その推理は、大間違いだ。」
「そもそも、青酸カリは無臭だ」(158ページ)というのが既に、おおっ、ですし、
「シアン化水素はアーモンドの臭いがすると言われるが、ここで言う『アーモンド臭』は、チョコレートや菓子に使われる、ローストアーモンドの臭いではない。収穫前のアーモンドの実や花が放つ匂いのことを指している。香ばしいというより、甘酸っぱいにおいがするらしい」(159ページ)というに至っては、なんだかうっとりしてしまう。そんなことを言われてもどんなにおいなんだかわからないんですけどね。
おばあちゃんを殺してしまったのは自分かもという記憶に囚われているアイドルを救うという話ですが、美間坂剣也が出てくるのがいいですね。もっともっと剣也が引っ掻き回してもいいと思うくらいです。沖野春彦には申し訳ないですが。

「化学探偵と幻を見た者たち」はコンプライアンス違反を告発する怪電話がスタートです。
怪電話の主が迎えるのは、哀しいラストです。

最後の「化学探偵と人魂の正体」は文字通り、人魂を扱うわけですが、平凡といえば平凡ですね。
ただ、占い好きというか、占いに憑かれた登場人物がラストでコミカルな味を出していて、楽しかったです。
この後、沖野や七瀬はどう処理したんでしょうね...

シリーズはこのあと、
「化学探偵Mr.キュリー3」 (中公文庫)
「化学探偵Mr.キュリー4」 (中公文庫)
「化学探偵Mr.キュリー5」 (中公文庫)
と順調に巻を重ねております。

<蛇足>
もはや指摘するのもあれかもしれませんが、
「一生懸命」(11ページ)とか、「少年の将来を鑑みて」(134ページ)とか、なんとかならないんですかねぇ。



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