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三つの名を持つ犬 [日本の作家 近藤史恵]


三つの名を持つ犬 (徳間文庫)

三つの名を持つ犬 (徳間文庫)



<裏表紙あらすじ>
犬を撫で、その温かさに触れることで、ようやく少し救われる。売れないモデルの草間都は、愛犬エルとの暮らしをブログに綴ることで、心が充たされるだけでなく、生活の糧も得ていた。だが、ある夜エルは死んでしまう。追い込まれた都は、エルそっくりの飼い犬を、思わず家に連れ帰ってしまった。ちいさな罪のはずが、それはやがて思いがけない事件に…切なく胸を打つ傑作ミステリー!


いやあ、1ヶ月以上もブログ更新しませんでした。4月、忙しかったですね。
ゴールデンティーク半ばの出勤した今日、久しぶりに更新します。

上に引用したあらすじにもある通り、犬をめぐるストーリーです。
「思いがけない事件」が起こりますが、するすると展開していって、もう一人の主人公ともいえる江口正道(FX取引で失敗し、詐欺グループに身を落としている)と草間都が交差します。
どんどん逃げ場のなくなっていく状況になり、物語は一つのラストを迎えます。
このラスト、ミステリ的な意外性とは違うのですが、非常に意外なラストだと思えました。ここに着地させるのか~、と。
ガール・ミーツ・ドッグであり、ボーイ・ミーツ・ドッグであり、かつ、ボーイ・ミーツ・ガールとして成立している物語で、苦い結末ではありますが、ある意味救いなのかもしれません。

ただ、気になったことがあります...
あらすじを読んだ印象で、犬好きな人の話なんだと思ったんですよね。
ところが、オープニングからの草間都の物語を通して、犬好きとは思えない。
ペットなんだからそれでいいのかもしれませんが、あくまで自分の都合が最優先で、なんだか犬はいろんな意味での道具みたい。(だからエルを死なせてしまう、と言ったら言い過ぎでしょうか?)
さっと読み返してみると、犬好きとして取材を受けるシーンはありますが、作者は都のことを直接的に犬好きとは書いていません。だから、あらすじから判断したこちらの勝手な思い込みのせい、ではあるのですが、気になりました。
それよりも、正道の方がよほど犬好きのように思えました。
一方で、犬好きならこういう行動はしないんじゃないかな、と思える行動を都はとり、その結果物語が転がっていくので、ストーリー上の必然だったのかも。
犬に比べて自分勝手な人間を描くために都をそういう設定にした?
あるいは、そんな程度の「犬好き」でしかない都すら動かすほど犬には魅力があると言いたかった?
ちょっとここがわかりません。
犬好きの方は、どういった感想を抱かれますでしょうか?


タグ:近藤史恵
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