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決してマネしないでください。(2) [コミック]


決してマネしないでください。(2) (モーニング KC)

決してマネしないでください。(2) (モーニング KC)

  • 作者: 蛇蔵
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/06/23
  • メディア: コミック


<帯惹句>
理系って、ほんとバカ。
(いい意味で)
楽しく知的な、大人の学習マンガ!!


今回の目次は、
Q7.  ハードディスクのデータを完全に消去するには?
Q8.  シュレディンガーのネコは箱から出られるのか?
Q9.  12月25日はなんの日なのか?
Q10. 迷子を素早く探すには?
Q11. 「1メートルの長さ」はどう決まったのか?
Q12. 相手にちゃんと想いを伝えるには?

Q7
『「発明」というと突然起こるようなイメージかも知れませんが
実際は水を入れたコップに
石をだんだん加えていく
こぼれたところが「発明」
というイメージの方が近い』
という説明がしっくりきました。
また、出てくるアラン・チューリングは、ベネディクト・カンバーバッチ主演で映画化されたので一躍日本でも有名になりましたね。映画のタイトルは、「イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密」

Q9
ニュートンが嫌なやつだった、というのは何かで読んで知っていました。
ニュートンの誕生日12月25日だったんですね。
「生涯彼女がいなかったニュートンを讃え女性と過ごすの禁止!!!」とか
「心が狭かったニュートンを讃え人の幸せ認めるの禁止!!!」とか、理系男子激しすぎです。

Q13
きのこの山をたけのこにするマシーン、実物みてみたいです。
掛田くん、あんまり成長してなさそうなのに、ラストで急にいいことあって、よかったね。
でも、これ、急展開、ってわけではなさそうだけど。


ちなみに、今回出てくる偉人、科学者は、ざっと順に。
ジョン・フォン・ノイマン
アラン・チューリング
エルヴィン・シュレディンガー
アイザック・ニュートン
ゴットフリート・ライプニッツ
ロバート・フック
ガルバーニ
ボルタ
ガスナー
屋井先蔵
ダニエル・ベルヌーイ(ベルヌーイの定理)
ヤコブ・ベルヌーイ
メシェンとドゥランブル
ティコ・ブラーエ
ヨハネス・ケプラー
ベンジャミン・フランクリン


<蛇足>
ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」をみたセリフが、「外反母趾だ」ってのは...ひとりで爆笑しました。周りに人がいなくてよかった...


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道徳の時間 [日本の作家 か行]


道徳の時間

道徳の時間

  • 作者: 呉 勝浩
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/08/05
  • メディア: 単行本


<帯惹句>
問題。悪い人は誰でしょう?

<裏表紙側帯あらすじ>
彼を裁いたのは、「ルール」ですか? 「モラル」ですか?
ビデオジャーナリストの伏見が住む鳴川市で、連続イタズラ事件が発生。現場には『生物の時間を始めます』『体育の時間を始めます』といったメッセージが置かれていた。そして、地元の名家出身の陶芸家が死亡する。そこにも、『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』という落書きが。イタズラ事件と陶芸家の殺人が同一犯という疑いが深まる。同じ頃、伏見に、かつて鳴川市で起きた殺人事件のドキュメンタリー映画の仕事が舞い込む。13年前、小学生を含む300人の前で青年が講演者を刺殺。動機も背景も完全に黙秘したまま無期懲役となった。青年は判決にいたる過程で、『これは道徳の問題なのです』とだけ語った。証言者の撮影を続けるうちに、過去と現在の事件との奇妙なリンクに絡め取られていく--


単行本です。
第61回江戸川乱歩賞受賞作。
ここ数年、読んだ順を無視して先に感想を書いている乱歩賞受賞作。今年も先に他の読了本を置いておいて、先に感想を書きます。

力作だな、と思いました。
選評で辻村深月が書いているように、謎は見事だと思います。
『生物の時間を始めます』『体育の時間を始めます』といったメッセージつきの連続イタズラ事件?
地元の名家の厄介者の名士が自殺したと思われていたが、そこに、『道徳の時間を始めます。殺したのはだれ?』というメッセージがあり、イタズラ事件が殺人事件に発展したのか!?
同じ地域で13年前に起こった殺人事件の犯人向晴人が『これは道徳の問題なのです』とだけ述べてあとは沈黙を守っている理由? そして本当に向が犯人だったのか?
そして、主人公伏見に、その向の事件のドキュメンタリーを作ることを頼んできた女監督越智の本当の狙いは何か?

で、これをどう収束させるかがミステリとしては腕の見せどころかと思うのですが、正直今一つ。
収束させるよりは、バラバラなままラストになだれ込んでしまった印象。
そのせいで、途中で散漫な印象となってしまいました。がんばって一気に読んだことは読んだんですが。
個々の謎の回答も、それほどインパクトなし。たとえば、越智の正体はあまりにも予想通りというか、これ、驚く読者いますかね?
13年前と現在のつながりも、いろいろ難あり。
主人公が行動を起こすタイミングが作者にとって都合よく設定されている点含め、残念です。

巻末の選評でも結構難点が挙げられていまして、いや、よく受賞できましたね。有栖川有栖と石田衣良は好意的ではありますが、積極的に推しているの、辻村深月だけみたい。
13年前の殺人の動機は、石田衣良が「驚愕というより脱力を誘う」と、池井戸潤が「まったくばかばかしい限りで言葉もない」と書いていますが、この動機自体はミステリ的にはあり、だと思います。現実にどうかと言われると、躊躇しますが(いや、もう、こんな理由で殺されたらたまったもんじゃない)。

とはいえ、ミステリとしての不手際は多々あるものの、あと文章も読みづらかったですが、冒頭述べましたように、力作なんです。
なんだかわからないけれど、作者の気迫が...
この迫力が受賞につながったんでしょうね。


ところで、この本、乱歩賞受賞作に恒例の作者のことばが掲載されていません。
日本推理作家協会のHP(リンクはこちら)にいけば載っていますが、単行本にも収録しておいてほしかったです。


<蛇足>
些末なことですが、小学校で「生物」というのはちょっといただけないのではないでしょうか?
おそらく科目名としたら、「理科」? 
生物、物理、化学といった分け方は高校からではなかったかと思います。


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ミッション:インポッシブル ローグ・ネーション [映画]

ミッション:インポッシブル ローグ・ネーションT0017037p.jpg

映画のHP(リンクはこちら)からあらすじを。

IMFのエージェント、イーサン・ハントは謎の多国籍スパイ組織<シンジケート>を秘密裏に追跡していたが、催涙ガスによって敵の手に落ちてしまう。目覚めると後ろ手に拘束されており、目の前には謎の女と、3年前に死亡したはずのエージェントがいた。まさに拷問が始まろうとしたその時、女は驚くべき格闘術でイーサンを脱出させる。ブラントからIMF解体を知らされたイーサンは<シンジケート>の殲滅を誓うのだが、彼は国際手配の身となっていた…。組織の後ろ盾を失ったイーサンと仲間たちは<シンジケート>とどう闘うのか? 敵か味方か、謎の女の正体とは? そして究極の諜報バトル、その結末は―??

先日のジュラシック・ワールド(ブログへのリンクはこちら)に続いて、シリーズ作品です。
こちらはシリーズ第5作。
これまた、TOHOシネマズ新宿で観ました。
映像そのものは2Dだったんですが、MX4Dでした。 TOHOシネマズのHPから引用すると、MX4Dというのは、3D映画を超える「アトラクション型4Dシアター」らしいです。

映画のシーンに合わせて、客席のシートが前後、左右、上下に動くとともに、風、ミスト、香り、ストロボ、煙や振動など五感を刺激する11種の特殊効果が連動。通常のシアターでは決して味わえない「アトラクション型の映画鑑賞スタイル」を実現します。“MediaMation MX4D[トレードマーク]の登場によって、映画は「観る」から「体感する」に変わります。

椅子が動くのとか、風、香りはいいんですが(これらはむしろ楽しい)、バックポーカーとかいう背後の演出は嫌でしたね。
殴る、蹴るなどのアクションシーンで使われます。
「背中をつつくような効果で臨場感を高めます」ってことらしいですが、要するに、椅子の背もたれを後ろの席に人に蹴られているような感じなんです。
演出だ、とわかっていても、いざ刺激を感じると、なんともイヤーな気分になります。割と頻繁に使われる演出なんですが、最後まで馴れませんでしたね。

あと、このシステム、横に並んだ席と連動する、というか、つながっているんですね。
だから、近くの席の人が立ったり座ったりすると、かなり揺れます。
一方で、荷物を席に置けない、ということで、ロッカーが設置されていたのは、いいなと思いました。こういう演出のところじゃなくてもロッカーがあると便利ですね。

さて、映画の内容ですが、クラシックな筋立てで楽しめました。
主な舞台は、ロンドン、ウィーン、モロッコ。
トム・クルーズ、相変わらず無茶苦茶しています。
飛行機にぶら下がったり、オートバイで激しいチェイスを演じたり。
スタントなしでやった、とか話題になっていましたけれど、それってすごいことなんでしょうか? もちろん、これらを自分でやること自体はすごいことなんですが、映画作品として考えた場合、主演俳優が自らやる必要があるのかどうか...むしろスタントに任せた方が(映画産業発展のためには)いいんじゃないでしょうか?

ヒロインもいい役回り。
信用できるのか、できないのか、このあたり登場人物だけではなく観客もハラハラできます。
トム・クルーズって、常に正しいんですねぇ。もちろん、そうでないとストーリー的に困ってしまうんですけれどね。
途中、敵役の黒幕(?) の正体の見当がついたので、その通りになったときはうれしかったですね。
アレックス・ボールドウィンが、憎まれ役で始まって、いいところ(?)をさらっていくのにニヤリとしました。

このシリーズの売りであるアクションシーンは、もう、盛りだくさん。
ウィーンのオペラハウスでの闘いは、オペラ「トゥーランドット」が進行中という設定。
オペラハウスの舞台裏、とても広いんですね。
また、あれだけ激しくて、ちゃんとオペラ進行できるのかな? ま、楽しかったからいいです。
このシーンと、モロッコでの水中シーンとその後で、ヒロインの見え方がくるくると変わるところがポイントですね。
その水中シーン、データの入れ替えをするんですが、そこの処理がちょっと思わせぶりにやったわりには、あっさり終わらせていて、??でした。見逃したかな?

しかし、タイトルのローグ・ネーション(Rogue Nation)、ならず者国家、という意味ですが、この映画に合ってないんじゃないかな?
<シンジケート>って、nation ではないでしょう。
まさか、黒幕にひっかけて、あの国を指すわけではないでしょう...



原題:MISSION:IMPOSSIBLE ROGUE NATION
製作年:2015年
製作国:アメリカ




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二重螺旋の誘拐 [日本の作家 喜多喜久]


二重螺旋の誘拐 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

二重螺旋の誘拐 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

  • 作者: 喜多 喜久
  • 出版社/メーカー: 宝島社
  • 発売日: 2014/10/04
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
大学に助手として勤務する香坂啓介は、学生時代の先輩・佐倉雅幸の一人娘の真奈佳に、亡くなった妹の面影を重ねて可愛がっていた。ある日、真奈佳は一人プールに出かけ、そのまま行方不明になってしまう。真奈佳の行方を必死に探す雅幸と妻・貴子のもとに誘拐を知らせる脅迫電話が……。啓介の物語と雅幸の物語は二重螺旋のように絡み合いながら、予想だにしない結末へと収束していく――。


帯に
「驚愕のどんでん返しに二度読み必至!
とありまして、読者を煽っています。

いわゆる「理系ミステリ」で知られる作者で、今回はその部分は抑え気味ではありますが、主人公の設定にその影響が、というと理系の人に叱られるでしょうね。
啓介の設定が、正直、非常に気持ち悪い。
亡くなった妹の面影を重ねて、という言い訳は用意されていますが、まあ、要するにロリコン。三十歳前の男が、五歳の少女(ってか、幼女ですね)に恋をするって...
一人称で語られる視点人物の行動って、割と気になりにくいものですが、これはさすがにアウトでしょう。
一方で、物語のもう一つのパート、雅幸の方は三人称。こちらは苦労していて、なんか共感できます。

雅幸から見た娘真奈佳の誘拐パートと啓介の話をどう着地させるんだろう、と思って読んでいましたが、なるほどねー、そこへ持っていきますか、というところ。タイトルに込められた意味がわかると、ちょっと、おおっと思います。
ちょっと安直ではありますが、誘拐ミステリの新機軸かもしれません。
啓介をめぐるラストも、なんだか無理やりではありますが、ハッピーエンドではないですか。性癖からすると、あんまりハッピーエンドを迎えられそうにない設定だと思いますが...
雅幸もそうですが、割と優秀な科学者なんですね。
なにより、真奈佳ちゃんがいい子でよかったね。



<ちょっとネタバレ気味の蛇足>


タグ:喜多喜久
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ダンジョン飯(2) [コミック]


ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)

ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)

  • 作者: 九井 諒子
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
  • 発売日: 2015/08/12
  • メディア: コミック


<帯惹句>
ゴーレムをたおして耕せ
知られざる魔物の生態と、食への活用法が、いま明かされる!


第2弾出ました!
いやあ、楽しみだったんですよ。
今回は
第 8話 キャベツ煮
第 9話 オーク
第10話 おやつ
第11話 ソルベ
第12話 宮廷料理
第13話 塩茹で
第14話 水棲馬(ケルピー)

それぞれの料理は、
第8話 ゴーレム畑の新鮮野菜ランチ
     (丸ごとキャベツ煮+カブのサラダ)
     でも、これ、ゴーレムの背中で野菜を育てている(!) だけで料理は普通の野菜料理ですね。
第9話 盗れたて野菜と丸ごとキャベツ煮 略奪パンとご一緒に
第10話 天然 おいしい宝虫のおやつ
     (宝虫の巣のジャム、コイン虫のせんべい、真珠ムカデの串焼き)
      これは宝物に擬態している(?) 魔物を料理しています。
第11話 厄除け祈願! 除霊ソルベ
第12話 宮廷料理のフルコース
      ただし、絵の中の話です。
第13話 茹でミミック
      ミミックというのは、宝箱に擬態しているカニみたいな魔物ですね。
第14話は食べ物ではなく、水棲馬油石鹸

楽しく読みはしましたが、1巻(このブログの感想のページへのリンクはこちら)と少しテイストが変わってきているように思います。
次々と新種の魔物が出てきて、その調理法を披露していく、というものから、少しずつ登場人物たちのキャラクターに焦点が当たってきているようです。シリーズものとしてやっていくためなので、これは必然ではあるでしょうが、1巻の破天荒さがちょっと懐かしくもあります。


<おまけ>
「便利と安易は違う」(019ページ)なんて哲学的(?)なせりふも出てきて、ちょっと考え込んでしまいました。



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ジュラシック・ワールド [映画]

ジュラシック・ワールド T0016848p.jpg


映画のHP(リンクはこちら)には、あらすじが見当たりませんので、シネマトゥデイから引用します。

チェック:スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務める、『ジュラシック』シリーズ第4弾となるアドベンチャー大作。恐竜をテーマにした巨大テーマパークを舞台に、遺伝子操作によって生み出された新種の恐竜が脱走、人間や恐竜を襲うさまを臨場感たっぷりに描き出す。主演は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのクリス・プラット。監督は、『彼女はパートタイムトラベラー』のコリン・トレヴォロウ。驚異的なビジュアルやハイテンションな展開のサバイバルに期待。

ストーリー:世界的な恐竜のテーマパーク、ジュラシック・ワールド。恐竜の飼育員オーウェン(クリス・プラット)が警告したにもかかわらず、パークの責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は遺伝子操作によって新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。知能も高い上に共食いもする凶暴なインドミナス。そんな凶暴なインドミナスが脱走してしまい……。


待望の第4作、というところでしょうか。
TOHOシネマズ新宿で、IMAX 3Dで観ました。
迫力あって、非常によかったです。
スピルバーグ、大好きなんですよ。

シリーズ原点に立ち返った感じがあります。
「ジュラシック・パーク」 を意識したところが何箇所もあって、うれしくなってしまいました。
冒頭から人と恐竜のふれあい、なんてシーンもあってびっくり。しかも、ラプトル!
水棲恐竜のシーンも、予告編で紹介されていますが、楽しい。

遺伝子操作で、Tレックスよりもでかい恐竜を作るって、すごいですねぇ。いかにも、ヤバそう(その通り、ヤバい事態に映画では陥るわけですが)。
それにしても、擬態する肉食恐竜、知能ある肉食恐竜って、怖すぎです。

主演級の兄弟がちょっと羽目を外して危機に陥るところとか、嫌な奴がちゃんと(?) 恐竜に喰われるところとか、主役の男女が最後には恋に落ちるところとか、ちゃんと押さえられていますねぇ。
しかし、ジュラシックワールドを訪れている観光客が襲われるシーンがあるのは、すごいですねぇ。でも、映倫的にはGランク(どなたでもご覧になれます)。PGじゃないんですね。

クライマックスはこれまた、「ジュラシック・パーク」 を思わせる仕上がり。
これを二番煎じととるか、オマージュととるかでずいぶん印象が変わってしまうかもしれませんが、個人的にはオマージュだと思いました。
スピルバーグ製作総指揮の映画らしく、細かな伏線がちりばめられているところも満足感アップにつながっています。
クローン作製の科学者は今度も生き延びていますので、更なる続編も期待できる!?

ところで、テーマパーク、ジュラシックワールドのホームページ(http://jp.jurassicworldintl.com/ )まで作っているんですね。
遊び心満載で、こういう試み、楽しいです。


原題:JURASSIC WORLD
製作年:2015年
製作国:アメリカ




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ブラックスローン [日本の作家 加藤実秋]


ブラックスローン インディゴの夜 (集英社文庫)

ブラックスローン インディゴの夜 (集英社文庫)

  • 作者: 加藤 実秋
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2014/03/20
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
個性的なホストたちが人気を集める渋谷のホストクラブ「club indigo」。常連客の真千子が殺され、指名されていたホスト・DJ本気が疑われる。オーナーの晶とホストたちが事件を追ううち、ネット上に「もう一つのindigo」が存在し、真千子がそこを運営していたことが分かる。ネットとリアルの両方から犯人探しを進める晶たちだが……。大人気シリーズ最新作が文庫オリジナルで登場!


いままで東京創元社で出ていた「インディゴの夜」シリーズですが、この「ブラックスローン」 から集英社に移ったみたいですね。
前作「Dカラーバケーション」 (集英社文庫)までの4作も集英社文庫に収録されました。表紙を並べて比べてみましょう。
インディゴの夜 (集英社文庫)インディゴの夜 (創元推理文庫)

チョコレートビースト (集英社文庫) チョコレートビースト―インディゴの夜 (創元推理文庫)

ホワイトクロウ インディゴの夜 (集英社文庫)ホワイトクロウ (インディゴの夜) (創元推理文庫)

Dカラーバケーション インディゴの夜 (集英社文庫) Dカラーバケーション (インディゴの夜) (創元推理文庫)


買いなおしてはいませんが、大矢博子さんの解説によると、集英社文庫版は大幅に加筆修正されていて、かつ、おまけの連載短篇まであるらしい...
これって昔からのシリーズ読者に不親切極まりない移籍ですよね!

この「ブラックスローン」はシリーズ初めての長編となっています。
あらすじはちょっとストーリーを明かしすぎな気もしますが、的確です。
リアルの世界とバーチャルな世界をいったりきたりするというプロットの作品、実は難しいテーマだと思うのですが、ホストクラブという、リアルにあるバーチャル的な世界を通すことでうまく展開していっています。

懐かしいホスト達とも再び会えたし、ミステリ度も(当社比)大幅アップで、短いストーリーなのに、十分楽しみました。
次の「ロケットスカイ インディゴの夜」 (集英社文庫)も出ていて楽しみです。



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シチュエーションパズルの攻防 [日本の作家 た行]


シチュエーションパズルの攻防 (創元推理文庫)

シチュエーションパズルの攻防 (創元推理文庫)

  • 作者: 竹内 真
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2013/02/27
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
銀座の文壇バー『ミューズ』に夜な夜な現われる大御所ミステリー作家・辻堂珊瑚朗。普段はホステスにちょっかいを出しながら葉巻と酒を楽しむサンゴ先生だが、一度不思議な謎に遭遇すると、さりげなく推理を披露する。ライバル作家と競う推理ゲームの顛末、男女の駆け引きに絡む謎など五つの事件を、ボーイの「僕」の視点から軽やかに描く、遊び心あふれる安楽椅子探偵ミステリー。


タイトルにもなっているシチュエーション・パズルというのは、wikipedia から引きましょう。
「シチュエーションパズルは通常何人かのグループで遊ぶ。一人が問題を出し、他の人はイエス(はい、肯定)・ノー(いいえ、否定)で答えられる質問を出す(場合によっては「関係ありません」などのイエス・ノー以外の答もあり得る)。質問者は、出題者が考えているストーリー、あるいは物を推測して語る。それがすべての謎を説明できたとき、このパズルは解けたことになる。」

裏表紙側の帯に、各話の紹介があります。
街角でホステスが目撃した、拉致事件の真相は? 「クロロホルムの厩火事」
差出人不明のFAXを元に、ライバル作家と推理ゲームを繰り広げる。 「シチュエーションパズルの攻防」
大御所作家ふたりを手玉に取って姿を消した、銀座一のホステスの伝説を追う。「ダブルヘッダーの伝説」
若き日のサンゴ先生とミーコママが遭遇した名画盗難事件の謎。 「クリスマスカードの舞台裏」
文壇バー『ミューズ』を訪れるひとりの紳士。彼の抱える悩みとは。 「アームチェアの極意」

こういうクイズを扱う作品は難しいのですね。
なんだかおもしろそうに思って手に取ったのですが、結論からいうと、期待外れでした。
かなり手のかかった作品だとは感じるのですが、それを素直にそのまま楽しむことはできませんでした。

シチュエーションパズル自体が試行錯誤を楽しむものであるため、結論に至っても鮮やかな推理とはいきませんし、舞台を銀座のバーに設定していることもあって、謎を解くよりもどう落としどころを見つけるか、ということに気を付ける必要もあります。
であれば、大人の物語になるか、というと、確かにそういう側面もないではないですが、人物の書き込みもさほどなされているわけではないので(なにしろ各話短いです)、そこにまでは至っていない。
全般的に中途半端な印象で終わってしまいました。

登場人物はかなり気に入ったんですが。
サンゴ先生って、北方謙三みたいだし、とすると、藤沢先生はやはり(何がやはりだ!?)大沢在昌?




タグ:竹内真
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アコギなのかリッパなのか ― 佐倉聖の事件簿 [日本の作家 は行]


アコギなのかリッパなのか―佐倉聖の事件簿 (新潮文庫)

アコギなのかリッパなのか―佐倉聖の事件簿 (新潮文庫)

  • 作者: 畠中 恵
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2012/02/27
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
佐倉聖21歳。腹違いの弟を独り養う大学生だ。すでに引退した大物政治家・大堂剛の事務所で雑用係の事務員を務めている。昔は不良で腕っ節が強い上、気転は利くし頭が切れる。そんな聖だからこそ、事務所に持ち込まれる、あらゆる陳情・難題・厄介事・揉め事の後始末を一任されても、見事な手際でまんまと解決していく。「しゃばけ」シリーズの著者が描く新時代のユーモア・ミステリー。


畠中恵には珍しい現代物です。
舞台は政治家の事務所。
「五色の猫」
「白い背広」
「月下の青」
「商店街の赤信号」
「親父とオヤジとピンクの便せん」
の5話が入っています。

有力後援者の家で、飼っている猫の色が時々変わるという冒頭の「五色の猫」、謎はステキですが、この着地はミステリとしてはイマイチ。ただ、通常のミステリではなく、あくまで政治家をめぐる様々なエピソードの一つとしては妥当なところかと思われます。一般的なミステリの目指すところとは違う志向性を持った作品なんですよ、と読者に示す役割を果たす作品なのでしょう。
「白い背広」は、後援会の派閥争いとお化け屋敷と化した洋館を舞台にした事件を描いています。事件そのものはたいしたことないのですが、聖はどう決着をつけるか、ということが眼目で、謎解き、というのもありますが、むしろトラブル・シューティングものなんだな、とわかります。このシリーズの趣が、このあたりで見当がついてきます。
「月下の青」は、高価な絵を持ったまま新興宗教に入信してしまった議員秘書を、絵と共に取り戻す。まさにトラブル・シューティング。
「商店街の赤信号」は、選挙事務所のボランティアの夫婦が繰り広げる夫にダイエットさせたい妻と妻に隠れてお菓子を食べたい夫の攻防。当事者にとっては大真面目なんでしょうが、微笑ましくていいですね。
「親父とオヤジとピンクの便せん」は、聖の父親が現れます。そして秘書志望のインターンたち。政治家秘書にもインターンってあるんですね。

聖のキャラクターがちょっとできすぎ感ありますが、全体として嫌味ない人物なので親しみがわきます。
続編「さくら聖・咲く」(実業之日本社)が出ているみたいなので、楽しみです。
咲く、ってことは、選挙に出て政治家になったのかな?



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犯罪 [海外の作家 さ行]


犯罪 (創元推理文庫)

犯罪 (創元推理文庫)

  • 作者: フェルディナント・フォン・シーラッハ
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2015/04/03
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
一生愛しつづけると誓った妻を殺めた老医師。兄を救うため法廷中を騙そうとする犯罪者一家の末っ子。エチオピアの寒村を豊かにした、心やさしき銀行強盗。──魔に魅入られ、世界の不条理に翻弄される犯罪者たち。弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの真実を鮮やかに描き上げた珠玉の連作短篇集。2012年本屋大賞「翻訳小説部門」第1位に輝いた傑作!


裏表紙側の帯をまずは引用しましょう。

全世界80万部突破、33か国で翻訳
各国に衝撃を与えた驚異のデビュー作、文庫化!
第1位 2012年本屋大賞[翻訳小説部門]
第2位 「このミステリーがすごい! 2012年版」海外編
第2位 「ミステリが読みたい! 〈2012年版〉」
第2位 「週刊文春」 2011ミステリーベスト10 海外部門
クライスト賞・ベルリンの熊賞・今年の星賞受賞

これだけずらっと並んで、1位だ2位だと言われると、こういうのは気が引けますが、かなり地味な本です。
すごーく淡々と書かれていきますし、大きな山場があるわけでもない。

たとえば冒頭の「フェーナー氏」。48年間も耐えに耐えた夫が72歳になって妻を殺す。ただ、それだけです。
「タナタ氏の茶碗」は、日本人の実業家から家宝(?) の茶碗を盗んだ一味が迎える運命を描きますが、もっともっと激しい作品にもなりそうなプロットですが、あくまであっさりと。
「チェロ」は、資産家の父から独立して暮らす姉弟だったが、弟が脳に損傷を受けて、次第に歪んでいく生活。
「ハリネズミ」は、犯罪一家の愚昧な弟が、裁判所を手玉にとって兄を救う。
「幸運」は、ベルリンで身体を売って身を立てていた密入国者(難民)イリーナと、貧しい青年。ところがある日イリーナの客が死んでしまい。
「サマータイム」は、不倫相手を殺した疑いを掛けられたボーハイムを救った手がかり。
「正当防衛」は、駅でネオナチ二人を殺した男。正当防衛か、それとも?
「緑」は、伯爵は羊を殺している息子をかばっていたが、近所の少女が行方不明になって。
「棘」は、市立古代博物館の警備員が大理石像「棘を抜く少年」が気になって仕方なく...最後には
「愛情」は、突然彼女の背中をナイフで傷つけた青年。その動機は。
「エチオピアの男」は、強盗で逮捕された男はエチオピアで素晴らしい過去があったという。
紹介にもなっていない文章で恐縮ですが、弁護士の視点だから、という以上に、いずれも本当に淡々とつづられます。
「犯罪」というタイトルよりも「犯罪者」というタイトルの方がふさわしいような気もしました。

ところで、「サマータイム」なんですが、タイトル通りサマータイムを利用した仕掛け(?)は読んだときすぐに、おかしいな、と思ったんですが、裁判での関係者、誰も気づかなかったんでしょうか? サマータイムを導入していない日本人にはわかりにくいとは思いますが、ドイツ人なら聞いた瞬間理解しちゃうと思うんですが。
あと、「緑」のラストがわかりませんでした。2回読んでもわかりません。数字が来るべきところに、「緑」??

おもしろいよー、と言って回るようなタイプの作品ではありませんが、こういう作風のものもたまにはいいかも。





原題:Verbrechen
作者:Ferdinand von Schirach
刊行:2009年
翻訳:酒寄進一




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