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C.M.B.森羅博物館の事件目録(18) [コミック 加藤元浩]





この第18巻は、
「龍鳳」
「『A列車で行こう』」
ガラス博物館
の3話収録です。


「龍鳳」は、香港の南興会と北興会という二つの組織の対立を背景にした事件を扱っています。
龍鳳胎(ルンフォンタイ)とは男の女の双子のことで、中国では龍(ドラゴン)と鳳(フェニックス)の生まれ変わりとして特別な存在と考えられているらしいです。
で、南興会の会長周の子どもがこの龍鳳胎。
死んだ北興会の会長が「周のトコの双子は瓜二つが。見分けがつかねえ」と言い残して問題になるのですが、二卵性双生児の二人兄の文龍(マンルン)と文鳳(マンフォン)は似ていない(マンガではそれなりに似ているように見受けられますが)。さて...と。
双子をうまく使っていて楽しめますが、さすがに最後のトリックは無理ですよね。ネタバレになるから、色を変えておきますが、いくら雨のなかとはいえ墜落死の音を偽装できたのでしょうか?
とはいえ、前後編と二話分の長さだけあってなかなか味のあるラストを迎えて満足です。

「『A列車で行こう』」は、転校した高校生が覚える違和感を解く物語です。
意外な着地を見せていい話に仕上がっているのですが、やはりパワフルなトランペットの前部長の写真を見たら、いくらなんでも...ねぇ。

「ガラスの博物館」は、全体に安直なつくりなのは残念ですが、森羅が犯人に目星をつけるヒントがおもしろいですねぇ。(ただ、読み返しても、指摘されたポイントがはっきりわかるように描かれてはいませんでしたが...)
あと、劣化して見栄えが悪いからと隅っこに追いやられていたササン朝ペルシャのガラスを森羅がせしめるのがおもしろい。
でもねぇ、肝心のトリックがねぇ...絶対無理ですよ、これ。

この第18巻に、ヒヒ丸が出てこなかったのが不満です!!

タグ:加藤元浩 CMB
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三姉妹、さびしい入江の歌 [日本の作家 赤川次郎]


三姉妹、さびしい入江の歌 三姉妹探偵団(24) (講談社ノベルス)

三姉妹、さびしい入江の歌 三姉妹探偵団(24) (講談社ノベルス)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2015/07/07
  • メディア: 新書


<表紙袖あらすじ>
休暇のため高級ホテルを訪れた佐々本家三姉妹――綾子、夕里子、珠美。温泉で疲れを癒し、美味しい食事を堪能し、フカフカの布団で休みたい……ところだが、事件が彼女達を放っておくわけがない! 急な女将の交代劇をきっかけに、ホテルにかかわる人々の間で凄惨な殺人事件が次々と発生! さらに、国友刑事が追う正体不明の殺し屋も現れ、三姉妹の休暇先はますます危険な状況に! 三姉妹と国友刑事は、犯罪者を捕らえることが出来るのか!?


副題に「三姉妹探偵団24」とあります。
早くも24弾ですか、三姉妹シリーズも。

物語のきっかけとなる女将の交代劇というのは、現実には到底ありえない設定になっていますが、これは
「このストーリーの舞台は、みなさんの過ごしている現実の世界とは違うんですよ」
という作者の宣言とも受け取れますね。
であれば、舞台となる「ホテル犬丸」がちっともあらすじでいうような高級ホテルにみえないのも、登場人物たちがどう考えても喜劇的な動きしかしないのも、納得です(と、いいながら、あらすじには高級ホテルとありますが、本文にはそういった記述はなかったような気もします。ホテルとついていても、旅館、というイメージですね)。
でも、だからダメということではなく、この三姉妹シリーズはそういう作品世界にどっぷりと浸るのがおすすめなのです。
国友刑事がやってくるのも、かなり無理無理ですよ(笑)。今度はその手で来たか、と楽しくなるくらい。
あげく、
「いや、せっかく来たんだ。もう一泊するよ」
って、どんな刑事なんだか...

二十歳か二十一歳になったばかりの若い女の子佐知子(女の子というのは失礼ですが)が、いきなりホテルの女将=支配人となって差配する、というのは、まあ無理がありますが、そこはそれ、
「セーラー服と機関銃」 (角川文庫)
「女社長に乾杯!」 (角川文庫)
などという作品を世に送り出してきた赤川次郎のこと、手慣れたものです。
佐知子が打ち出す施策が高級ホテルや旅館に似つかわしいかどうかも大きな疑問ですが、物語を転がしていく手とすると、うまくいっていると思います。
隣りの市の美術館で開かれる国宝展とか、旅館(ホテル)独自のバスツアー<紅葉の日>とか、盛りだくさんに、多数の登場人物が入り乱れる展開も、さすがはベテラン作家。軽々とこなしています。

正直、いい人ではあっても、佐知子にホテルの経営がやっていけるようには思えないのですが、それでも、うまくいけばいいなぁ、とそう思えるくらいには佐知子たちのことを知ったような気がします。


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藁の楯 [日本の作家 か行]


藁の楯 (講談社文庫)

藁の楯 (講談社文庫)



<裏表紙あらすじ>
二人の少女を惨殺した殺人鬼の命に十億の値がついた。いつ、どこで、誰が襲ってくるか予測のつかない中、福岡から東京までの移送を命じられた五人の警察官。命を懸けて「人間の屑」の楯となることにどんな意味があるのか? 警察官としての任務、人としての正義。その狭間で男たちは別々の道を歩き出す。


作者はマンガ「BE-BOP-HIGHSCHOOL」 (ヤングマガジンコミックス)の作者きうちかずひろ。
小説第一作がこの「藁の楯」 (講談社文庫)。小説家としての筆名は漢字にされたようですね。
「藁の楯」 映画化もされたので、かなり有名なのではないかと思います。

で、読み終わった感想は、正直、微妙、ですね。
映画「S.W.A.T」 の裏返しのような設定で、おもしろい思いつきだとは思うのですが...
そもそもの発端となる殺人依頼が、朝毎読の三大紙に掲載されることはどんなに根回しをしても、無理、ですね。
「いったいどれほどの数の人間を抱き込めばこんな事が可能なのか」(22ページ)
と主人公は考えていますが、ミステリだったら、この部分をしっかり組み立てておいてほしいところ。(ミステリを書いたつもりはない、とおっしゃるのでしょうが)
「S.W.A.T」 とは違って、まずこの部分が大きなネックですね。

また、清丸を襲ってくる理由は、十億円ということなのですが、そして確かに十億円は巨額(超巨額と言うべきでしょうか?)ではありますが、それをもらえるからといって普通の日本人が人殺しをしようと思うでしょうか?
たしかに清丸は凶悪犯で、死んだ方がいい人物という設定のようですが、それでもなお、みんながみんな殺そうとするとは思えません。(もちろん、出てくる人物全員が、というわけではありませんが、大層がそうなっています)
ましてや、職務として清丸を護送すべき警察官が、職務を擲って殺しますか? しかも、他の警察官を巻き添えにしてまで?
思いつきとしては素晴らしくても、ちょっと工夫が足りなかったなぁ、と思えてなりません。
一方で、いわゆるヤクザ系の人たちが組織的に殺しにやってくる、ということもあんまりない。不思議。

設定以外も微妙でして...

ぱらぱらと実物を手に取ってご覧いただきたいのですが、改行に次ぐ改行です。
一文で段落を構成し、改行されているのがほとんどです。
セリフの部分も非常に短く、そりゃあ、テンポのよいこと、よいこと。あっという間に読めます。
昔、山崎洋子の乱歩賞受賞作「花園の迷宮」 (講談社文庫)を読んだとき、改行の多さにびっくりした記憶がありますが、「藁の楯」 はそれを上回るインパクト
山崎洋子はシナリオライター出身。
木内一裕は、マンガ家で映画監督、ということで、映像、視覚系の人が小説を書こうとするとこうなるのかな、とちょっと興味深い。
ということで、描写というものがほとんどありません。
ストーリーを展開させるために、ぽんぽんと突き進んでいく感じ。
なので、人物像があまり伝わってきません。

「人間の屑」である清丸も、ぴんと来ない。これ、小説としては致命傷ではないでしょうか?
守る方の主人公銘苅も、過去は設定されていますが、実感としては迫って来ません。
ほかの登場人物もしかり。
だから、守る側の警察官が、職務を放棄し清丸を襲ったとしても意外感はなく、ああ、そうですか、君もそういう設定の人物だったんだね、と思うだけです。
スリリングなストーリー展開なので、ハラハラはしますが、そこには人間が出てくることの意味合いは少なく、たとえば「ジュラシック・パーク」で恐竜に襲われるのとそんなに違いはありません。

そしてラスト。
このストーリーの設定からして、ラストの決着のつけ方が相当難しいことは予想がつくと思いますが、実際に作者が採用したラストがどうだったのか。
ちょっと中途半端ですよね。
このラストだったら、ここまで引っ張る必要がないのではなかろうかと思います。

とまぁ、欠点ばかりをあげつらってしまいましたが、「BE-BOP-HIGHSCHOOL」 を読んでいないので(実は、きうちさんの絵があんまり好きじゃないので...)、この「藁の楯」 を読んだだけの感想なのですが、それでも、この作者には何かがあるんじゃないかな、という気がしてなりません。
次もなにか読んでみるかも。


タグ:木内一裕
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Mr. ホームズ [映画]

Mr.ホームズT0020685p.jpg

いつものシネマ・トゥデイから引用しておきます。

チェック:ミッチ・カリンの小説「ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件」を実写化したミステリー。93歳になって静かに余生を送っていた名探偵シャーロック・ホームズが、30年前の未解決事件の真相を暴こうとする。監督は、『トワイライト・サーガ』シリーズなどのビル・コンドン。『X-MEN』『ホビット』シリーズなどのイアン・マッケラン、『マイ・ライフ、マイ・ファミリー』などのローラ・リニー、ハリウッドでの活躍も著しい真田広之らが結集する。助手の10歳の少年と一緒に難事件に挑んでいくホームズの姿が、何とも痛快。

ストーリー:名探偵ホームズ(イアン・マッケラン)も93歳の老人となり、海辺の家で静かな日々を過ごしていた。しかし、その一方で30年前のとある事件が頭に引っ掛かっていた。それは死んだ子供たちと会話しているという女性の調査だったが、いつしか彼女による夫の殺害計画の疑惑が浮上した果てに、ホームズの失態で未解決となって自身も探偵引退を余儀なくされたのだった。ある時、日本への旅行で事件解決のヒントを得たホームズは、10歳になる家政婦の息子ロジャー(マイロ・パーカー)を助手に事件を再捜査していく。


老後のホームズを扱った映画ということで、ミステリファンとしては見逃せない?
原作「ミスター・ホームズ 名探偵最後の事件」 (KADOKAWA)は読んでいません。

結構、(日本の)ミステリファンの興味を引く中身なんですよね。
ホームズの引退のきっかけとなった未解決事件。
原爆投下後のヒロシマに赴くホームズ。
そして引退したあとの暮らしぶり。
ホームズは引退後養蜂に乗り出していたというのは知られた事実(?) ですが、のどかな田舎町(海岸の映像からイングランド南東部と思われます)でのゆったりとした暮らし。
未解決事件の真相をつきとめようとする、老齢のホームズと助手(?) 家政婦の息子ロジャー。
上で引用したチェックにも、「30年前の未解決事件の真相を暴こうとする」「助手の10歳の少年と一緒に難事件に挑んでいくホームズの姿が、何とも痛快」とあって、面白そうでしょう?

でも、実際に映画を観てみると、ずいぶん印象が違います。

そもそもホームズが、記憶力が大きく減退し、まさに耄碌した姿。こういうホームズ、あまり観たくない。
で、「未解決事件の真相を暴こうとする」わけじゃないんです。
単に、忘れているのを思い出すだけ。
だから、「助手の10歳の少年と一緒に難事件に挑んでいくホームズの姿が、何とも痛快」ってことはありません。むしろ、痛々しい。

いくらボケていても、引退のきっかけとなったような事件を忘れている、なんて不自然ではないでしょうか?
風光明媚な田舎に引っ込んでしまえば、「忘れてしまおう」ではなく、むしろそのことばかり考えるようになるのではないでしょうか?
そんな状況で、この作品のようにすっかり忘れている、というのはいただけない。
そしてそれを思い出すのも、ただただ思い出すのです。思い出すヒントとなるような手がかり(品物)は折々に出てきますが、仕掛けとか意味づけがちゃんとあるようにも思えない。

そしてその事件の内容も、正直もう一つ。
当時のホームズの捜査(?)も、尾行するだけで、ちっとも推理なんかしちゃいない。
ホームズがそもそも得意としていない(というか、眼中にない)心の謎を扱っている、というのがポイントなんでしょうが、ホームズを扱うにはちょっとずるい切り口ですよね。
「ホームズも(普通の、血の通った)人間だった」というのは、この種の作品を作る上での一つの王道だとは思いますが、こうもストレートすぎるとちょっと安直では?
いままで扱った事件、人物とは違った、とホームズが述懐するのですが、そしてそれはそうかもな、と思わないでもないですが、であればなお一層、忘れてしまっているのが解せません。

真田広之が出てくる日本のパートもすっきりしない上に、本筋との絡みがはっきりしない。
(そもそも日本に行くのも、山椒を採りに行くため。それもローヤルゼリーよりボケに効くだろうから、って、切なすぎませんか!?)

ホームズを扱うなら、もっともっと事件に気を使って欲しかったなぁ、と思いますが、ただ、ホームズだ、ということを忘れて観れば、味わい深い作品に仕上がっていると思います。
ホームズと家政婦と家政婦の息子ロジャーとの、田舎での暮らし。ホームズとロジャーの交流が一つの焦点です。
ラストの蜂のエピソードはちょっと作り過ぎ感ありますし、家政婦&ロジャーとホームズの関係性も、結局のところ金で釣ったみたいな処理だし、エンディングのシーンも今一つ好きになれませんが、名探偵の老境というのはなかなかに印象深いテーマで、イアン・マッケランが(ボケはじめた役なのに)かっこいいから。


<蛇足>
家政婦役のローラ・リニーは、ジム・キャリーの「トゥルーマン・ショー」が印象に残っています。
備忘のために、メモしておきます。


原題:MR.HOLMES
製作年:2015年
製作国:イギリスアメリカ




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B(ビリヤード)ハナブサへようこそ [日本の作家 あ行]


Bハナブサへようこそ

Bハナブサへようこそ



<表紙前袖あらすじ>
僕――中央(あたりあきら)――は、大学院に通いながら、元世界チャンプ・英雄一郎(はなぶさゆういちろう)先生が経営する、良く言えばレトロな「ビリヤードハナブサ」でアルバイトをしている。
ビリヤードは奥が深く、理論的なゲームだ。そのせいか、常連客たちはいつも議論しながらプレーしている。いや、最近はプレーそっちのけで各人が巻き込まれた事件について議論していることもしばしばだ。
今も、常連客の一人が会社で起きた不審死の話を始めてしまった。いいのかな、球を撞いてくれないと店の売り上げにならないのだが。
気を揉みながらみんなの推理に耳を傾けていると、僕にある閃きが……。
この店には今日もまた不思議な事件が持ち込まれ、推理談義に花が咲く――。
事件解決の鍵はビリヤードにあり。安楽椅子探偵、中央のデビュー戦。


単行本です。
第24回鮎川哲也賞受賞作。
鮎川哲也賞にはよくあることですが、長編ではなく、連作短編になっています。
目次を見ていただいても
第一話 バンキング
第二話 スクラッチ
第三話 テケテケ
第四話 マスワリ
とすっかり短編集の趣。

ちゃんとあらかじめ断っておくと、悪くないと思います。

各話それぞれビリヤード用語のタイトルを冠していて、謎を探偵役が解くきっかけも、その用語という建て付け。
ちなみに、
バンキング=どちらが先に球を撞き始めるか決める儀式のこと
スクラッチ=ショットで手球を落としてしまうこと
テケテケ=壁を使って撞くこと
マスワリ=一ゲームの最初から最後まで一人で球を撞ききること
です。これから、どういう謎を解くのか考えても楽しいかもしれませんね。

ラストの一文も「ビリヤード屋のバイト屋として僕は~~」という感じで統一されていて、洒落ているといえば洒落ています。

それぞれの謎も小粒ですが、すっきりしています。
帯に、「新・《黒後家蜘蛛の会》、誕生」とあるのは、さすがに言い過ぎとしてもウェルメイドといえると思います。

でもね、好きになれないんです、この作品。

第一話で主人公中央が自己紹介します。
「僕の名前は中央(あたりあきら)、生まれてから二十三年もの間、名前を一発で正確に読んでくれた人は一人もいない。ちょっと親を恨んでいる。この店のお客さんは、チュウちゃん、ナカちゃん、チューオーと思い思いに呼ぶ。本名は認知されていないようだ。」
これは、いいです。中央という名前にはちょっと馴染めませんが、小説の主人公にはよいでしょうし。
で、第二話の冒頭でびっくり。
「僕の名前は中央(あたりあきら)、初めて僕の名前を見た人のほとんどが、苗字しか書いていないと思って『下の名前は?』と聞いてくる。ちょっと親を恨んでいる。常連客たちは思い思いにナカ君、チュウちゃん、チューオー呼んでいる。」
おいおい、雑誌連載じゃあるまいし、人物紹介は一度で十分。
自分でも狭量だと思いますが、これにひっかかってしまって純粋に楽しめませんでした。
ちなみに、第三話も、第四話も似たようなものです。げんなり。

さらに、第三話で、
「〇〇市の久慈さんの店」
うーん、〇〇市!? なんじゃそれ。
第四話には「△△市」というのも出てきます。
第一話には、「S女子大」というのが出てくるんだから、〇や△ではなくせめてアルファベットでも使えばいいのに、これまたげんなり。

こうなると、タイトルに使われている用語の説明にも、それぞれ
「銀行業務のことではない。」
「削って当てるくじおことではない。」
「都市伝説に出てくる下半身がなくて両腕でデケテケ進む恐ろしい亡霊のことではなく」
「算数の百マス計算のことではなく、表計算用ソフトで票を作る際にマスを割り振ることでもなくて」
と付け加えられているのも、笑えるどころか、イラッとしてしまいます。

あと、これ、連作短編というよりも、短編集と呼びたくなる構成になっていて、ちょっと不満を抱きました。
最後に、各短編をつなぐ大きな絵を見せてくれないと、長編に対する賞の受賞作としては、どうなのかな、と思います。

選評で北村薫がいうように「形がいい」「居心地のよい本格世界」なのに、変なところでつまづいてしまって個人的には残念でした。





 





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