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無縁塚 [日本の作家 わ行]


無縁塚 浪人左門あやかし指南> (講談社文庫)

無縁塚 浪人左門あやかし指南  (講談社文庫)

  • 作者: 輪渡 颯介
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2011/12/15
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
総領息子が座敷牢に閉じこめられたり盗賊に一家惨殺されたり……女の幽霊や顔の潰れた男の首が出るいわくつきの屋敷。夜、怪しい音を耳にした鉄之助は忽然と消えた。怖がりの甚十郎も消えた。そして、死体が残された。「本物の幽霊屋敷だ」と見切っていた平松左門は、どう解く? 怪談ミステリの気鋭の会心作!

「掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南」 (講談社文庫)
「百物語 浪人左門あやかし指南」 (講談社文庫)
と来て、この
「無縁塚 浪人左門あやかし指南」 (講談社文庫)
がシリーズ第3作。次の
「狐憑きの娘 浪人左門あやかし指南」 (講談社文庫)
まで出ていますね。
このシリーズの常として、きちんとミステリとしての結構が整っているので、安心して読めます。
この作品のポイントはいつもと違って早々に左門が
「本物の幽霊屋敷かもしれん。少なくとも俺は近づきたくない。」(P30)
と決めつけるところですね。
さてさて、本当に幽霊屋敷なのか、それとも人間の仕掛けたものなのか。
怪談を絵解きすると白けてしまったりしそうなものですが、短い枚数でもきっちりと由縁が描かれているので、その心配はありません。
タイトルにもなっている「無縁塚」には、ぜひとも注目して読んでいただきたいです。
シリーズは、次の「狐憑きの娘」 のあと書かれていないようですが、再開してもらいたいです。


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百物語 浪人左門あやかし指南 [日本の作家 わ行]


百物語 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫)

百物語 浪人左門あやかし指南 (講談社文庫)

  • 作者: 輪渡 颯介
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/03/12
  • メディア: 文庫


<裏表紙あらすじ>
臆病なのが玉に瑕の甚十郎は、道場の兄弟子平松左門の薦めで商家和泉屋の怪談会に出ることに。集まった男たちの話も怖いが、変化する瞬間を見た者は死ぬという掛け軸の女もまた怖い。案の定、百話目を語り終えた和泉屋は姿を眩まし、参加者の一人は怪死した。仕組まれた策謀。解き明かすは、左門か甚十郎か!?

「掘割で笑う女 浪人左門あやかし指南」 (講談社文庫)に続くシリーズ第2作です。前作の「掘割で笑う女」が第38回メフィスト賞受賞作で、メフィスト賞には珍しい時代物でした。怪談とミステリの融合、といった作風で、なかなか楽しく読んだ記憶があります。
第2作の今回も、タイトルで明らかなように、怪談とミステリの融合です。
怪談好きの左門と怖がりの甚十郎という組み合わせの妙で、怪談であっても、そこはかとなくユーモアを感じさせてくれるところがポイントだと思っています。
百物語で語られる怪談をところどころに挟んで、怪談会の様子と剣術の道場の話が語られ、最後でそれらが一体となってミステリとして立ち上がってくる、という構成がミステリ好きにはうれしかったですね。
百物語の怪談があんまり怖くないなぁ、なんて思って読んでいると、そこにもちゃんと作者の計算が行き届いていることがわかったり。ミステリの腕も確かだと思うので、輪渡さんには現代物も書いてみてほしい気がします。
--もちろん、このシリーズも末永く書き続けてほしいです。


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