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ハートストーン [映画]

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今年8月の終わりに、夏休みを利用して、アイスランドに旅行に行ってきました。
ちょうど旅行に行く前に、アイスランドの映画が日本にやってきていましたので、観に行きました。1ヶ月以上も前に観た映画ですが、感想を書いておきます。

映画のHPからあらすじを引用します。
東アイスランドの美しく雄大な自然が広がる小さな漁村、ソールとクリスティアンは幼なじみでいつも一緒の大親友。
ソールは美しい母、そして自由奔放なラケルと芸術家肌のハフディス、対照的な二人の姉妹に囲まれて暮らしている。
思春期にさしかかり、ソールは大人びた美少女ベータのことが気になりはじめる。クリスティアンはそんなソールの気持ちを知り二人が上手くいくよう後押しする。そしてクリスティアン自身もベータの女友だちハンスからの好意を受けとめ、4人は行動を共にするようになる。
自然とソールとベータの距離は縮まり二人は心を通わせ合う。ただそこには二人を見守りつつ複雑な表情を浮かべるクリスティアンがいた…。
そんなある日、ソールの姉たちが開いたホームパーティーで、姉ハフディスがソールとクリスティアンに懇願しモデルになってもらい描いた二人が見つめ合う意味深な画が見つかってしまい、そこに居合わせた友人たちは騒然となる。
大人から子供までみなが顔見知りで、古くからの慣習を尊重する村の環境は些細なことが大きな火種となる。
ソールとクリスティアンに向けられた好奇の眼差しは二人の関係をぎこちなくさせていった。
「普通にしてくれよ、そしたら元に戻れる」そう言い放つソールに悲しげな顔でこたえるクリスティアン…。
そして思いつめたクリスティアンは―――。


アイスランドの美しい風景を背景に、思春期の少年たちを描いた映画でした。
いつも引用するシネマトゥデイから、見どころとあらすじを引用します。

見どころ:豊かな自然が広がるアイスランドの漁村を舞台に、思春期を迎えた少年たちを描いた青春ムービー。本作が長編初監督作となるグズムンドゥル・アルナル・グズムンドソンが、自身の少年時代の思い出をベースに描いた自伝的ラブストーリーは、第73回ベネチア国際映画祭をはじめ、世界各地の映画祭で高く評価された。バルドゥル・エイナルソンとブラーイル・ヒンリクソンが、仲のいい幼なじみを演じる。

あらすじ:東アイスランドの漁村に暮らすソール(バルドゥル・エイナルソン)とクリスティアン(ブラーイル・ヒンリクソン)は、幼なじみの親友。思春期に差し掛かりソールは大人びた美少女ベータ(ディルヤゥ・ワルスドッティル)に夢中になる一方、クリスティアンはそんなソールの気持ちを知りベータとの仲がうまくいくよう後押しするが、自らの内にある親友への特別な感情に気付き……。


こういう映画、普通だったら観に行かないので、こういうきっかけで観られてよかったかな、と思いました。
あまたの賞を受賞している作品ですが、ベネチア国際映画祭クィア獅子賞(最優秀LGBT映画賞)、シカゴ国際映画祭ゴールドQヒューゴ賞(最優秀LGBT映画賞)、などを受賞した、とのことで、ベースとして、同性の友人に対する特別な思いを取り扱っています。
ある意味屈折した感情を抱くものと、一方でまったくそういうことに頓着せず、無邪気といっていいくらいなふるまいをするもの。この残酷な対比が見どころなのでしょうか。ソールはちゃっかり(?)初体験を済ませちゃったりします。
LGBT映画賞ということで、あえて「同性」と書き加えましたが、同性だろうと、異性だろうと、恋なんて一方的になりやすいもの。こちらにとって相手は特別な存在なのに、相手にとってこちらはまったくの one of them。恋愛ストーリーの王道ではないですか。
俺は/私はLGBTなんてわかんないよ、と身構える方でも、そのあたりは伝わってくるのではないでしょうか。
もっともそんなことを言いながら、同性への気持ちというのは、周りや相手の理解という点で異性への気持ちとは比較にならないくらい困難でしょうから、個人的には、クリスティアンの選択が今一つぴんとこなかったのも事実ですが。

あとこの映画は、同性への思いに揺れる少年を描いただけのものでは決してありません。
どちらかというと、思いを寄せる方のクリスティアンよりも、視点は思いを寄せられる方のソールになっていることが多いです。
アイスランドの閉鎖的な寒村で、閉塞感ある大人たちの世界を子供の視点から覗き見ている映画でもあります。
風景も、美しいけれども、荒涼としたというか、厳しい感じを漂わせてもいます。だからこそ美しいといえるのかもしれませんが。

たぶん消化不良のところが多々あるのだとは思いますが、それなりに楽しめました。

で、実際に行ってみたアイスランドは、首都レイキャビク中心だったので、この映画のような寂寥っぽい風景はあまり見ませんでした。ただ、8月末ごろでしたが、雨が多く、火山性の土壌で、ごつごつしていたりして、農業や居住には向かないエリアが多そうで、ちょっと寂しいような、ちょっと荒れたような自然の風景は美しかったです。



原題:Hjartasteinn
英題:HEART STONE
製作年:2016年
製作国:アイスランド/デンマーク



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ジーサンズ はじめての強盗 [映画]

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映画のHPからあらすじを引用します。

ジョー(マイケル・ケイン)は、離婚して戻ってきた娘とその孫と一緒に暮らしながら、親友のウィリー(モーガン・フリーマン)とアル(アラン・アーキン)とブルックリンの公園でローンボウリングをして過ごすのが日課だ。3人は40年間ウェクスラー社で働き、定年後は悠々自適な年金生活を送るはず……だったが、会社の所有者が変わったことで、彼らの年金は消えてしまった!!
さらにジョーは、住宅ローンが一夜にして3倍になり、家を差し押さえられる危機に直面。銀行へ相談に行くことに。しかし、担当の銀行員はまったく聞く耳を持たず、怒りが爆発! その瞬間、マスクを着けた3人組の強盗が銀行に押し入り、客たちを床に伏せさせ、次々と現金を奪っていく。ジョーのところにも首にタトゥーのある強盗の1人がやって来て財布を差し出すが 「年寄りを敬うのは社会の義務だ」と言って、なぜか受け取らずに去って行った。強盗たちが銀行にいた時間はわずか数分間、しかも誰も傷つけることなく、警察にも決して捕まらなかった!
消えた年金、問題のある住宅ローン、これからの人生、自分たちの置かれた状況を何とかしなければならないと考えた結果、ジョーはウィリーとアルに“あの3人”のように銀行強盗をしないか? と持ちかける。まずは自分たちの強盗としての能力を試すため、いつも買い物をしている食料品店で万引きを試みるが……防犯カメラにバッチリ記録され、警備員に追いかけられ、あっけなく捕まった挙げ句、若い店長に説教されてしまう。
それでも諦めきれない3人は、盗みのノウハウを教えてくれるコーチを探すことにする。あるツテを使って、動物保護施設の運営と泥棒、2つの顔を持つ“ジーザス”という男を紹介してもらい、彼の指導のもと3人の仲間たちは銀行強盗になるための特訓をはじめる。
そんななか、ウィリーは腎臓が悪く移植が必要なことを誰にも相談できず、アルは自分に好意を持っている女性との関係に戸惑いながらも、ついに! 運命の“決行”の日がやってきて──。


いつものシネマ・トゥデイから見どころを引用します。

見どころ:モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンというオスカー俳優たちが一堂に会して放つコメディー。ひたむきに働き権利を得た年金を打ち切られた高齢の男性3人が、銀行強盗に及ぶ姿を生き生きと描写する。メガホンを取るのは『WISH I WAS HERE/僕らのいる場所』で監督と脚本と主演をこなしたザック・ブラフ。主人公たちのぶっ飛んだ行動が見どころ。

連休最後に見た映画は、「ジーサンズ はじめての強盗」
いやあ、いいですねぇ、この映画。
馬鹿馬鹿しいことを(馬鹿馬鹿しいことを承知の上で)まじめにやって、ちゃんと馬鹿馬鹿しくなっています! (褒めています。念のため)
馬鹿馬鹿しいことをふざけてやるケースが多いのですが、それでは見ている方は白けてしまったりしますよね。

あらすじからもおわかりかと思いますが、おじいちゃんたちが銀行強盗をするというのですから、そりゃあ、もう、突っ込みどころ満載ですけど、いいんです、こういう映画はこれで。
それを、ベテラン・オスカー俳優が真剣にやっている。素敵です。

ジーサンたちが、強盗のトレーニング(?) をするところもおかしかったですし(まずもって、銀行強盗の練習にスーパーで万引きって...)、用意するアリバイも傑作です。
このアリバイ、すぐに破られそうな気もしますが、一方で、ゆるーいアリバイであるからこそ、却って崩しにくいような気もします。
刑事が指摘するミスも、簡単に切り抜けられる(言い抜けられる)ように思えました。

邦題の「ジーサンズ」って、ふざけた語ですが、いい感じです。
原題の“GOING IN STYLE” 「かっこよくいこう」くらいの意味でしょうか? 「流行に乗ろう」ではなさそうですし。
これもなかなかいいタイトルと思いますが、「ジーサンズ」お気に入りです。
実はタイトルを見て、観ようと思ったくらいです。

それにしても、刑事役のマット・ディロン、久しぶりに見た気がします。

<蛇足>
引用しておいていうのもなんですが、HPのあらすじ、あちこち変ですね。
たとえば「住宅ローンが一夜にして3倍になり」というのには失笑。
返済額、月々の返済負担が3倍になるだけで、残高が3倍になるわけないですね。
書いていておかしいと思わなかったんでしょうか。
それにしても、年金が減額どころか打ち切りになる、というのは大変ですね。日本のような公的年金ではなく、企業年金であれば企業の経営状態によって当然起こりうることですが、働いてきた身からしたらたまりませんね。


原題:GOING IN STYLE
製作年:2017年
製作国:アメリカ



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ハクソー・リッジ [映画]

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前回の「ライフ」に続いて映画です。
映画のHPからあらすじを引用します。長いけど。

ヴァージニア州の豊かな緑に囲まれた町で生まれ育ったデズモンド・ドスは、元気に野山を駆け回る少年だったが、家族に問題を抱えていた。父親のトム(ヒューゴ・ウィーヴィング)は、兵士として戦った第1次世界大戦で心に傷を負い、酒におぼれ、母バーサ(レイチェル・グリフィス)とのケンカがたえない日々を送っていた。
 月日は流れ、成長したデズモンド(アンドリュー・ガーフィールド)は、看護師のドロシー・シュッテ(テリーサ・パーマー)と恋におち、心躍る時を過ごしていた。だが、第2次世界大戦が日に日に激化し、デズモンドの弟も周りの友人たちも次々と出征する。そんな中、子供時代の苦い経験から、「汝、殺すことなかれ」という教えを大切にしてきたデズモンドは、「衛生兵であれば自分も国に尽くすことができる」と陸軍に志願する。
 グローヴァー大尉(サム・ワーシントン)の部隊に配属され、ジャクソン基地で上官のハウエル軍曹(ヴィンス・ヴォーン)から厳しい訓練を受けるデズモンド。体力には自信があり、戦場に見立てた泥道を這いずり回り、全速力で障害物によじ登るのは何の苦もなかった。だが、狙撃の訓練が始まった時、デズモンドは静かにしかし断固として銃に触れることを拒絶する。
 軍服や軍務には何の問題もなく「人を殺せないだけです」と主張するデズモンドは、「戦争は人を殺すことだ」と呆れるグローヴァー大尉から、命令に従えないのなら、除隊しろと宣告される。その日から、上官と兵士たちの嫌がらせが始まるが、デズモンドの決意は微塵も揺るがなかった。
 しかし、出征前に約束したドロシーとの結婚式の日、デズモンドはライフルの訓練を終えないと休暇は許可できないと言われ、命令拒否として軍法会議にかけられることになる。面会に訪れたドロシーに、銃に触れないのはプライドが邪魔しているからだと指摘されたデズモンドは、その“プライド”こそが大切だと気付く。「信念を曲げたら生きていけない」というデズモンドの深い想いに心を打たれたドロシーは、「何があろうと、あなたを愛し続けるわ」と励ますのだった。「皆は殺すが、僕は助けたい」─軍法会議で堂々と宣言するデズモンド。ところが、意外な人物の尽力で、デズモンドの主張は認められる。
 1945年5月、沖縄。グローヴァー大尉に率いられて、「ハクソー・リッジ」に到着した第77師団のデズモンドとスミティ(ルーク・ブレイシー)ら兵士たち。先発部隊が6回登って6回撃退された末に壊滅した激戦地だ。150mの絶壁を登ると、そこには百戦錬磨の軍曹さえ見たことのない異界が広がっていた。前進した瞬間、四方八方からの攻撃で、秒速で倒れていく兵士たち。他の衛生兵なら見捨てるほどの重傷の兵士たちの元へ駆け寄り、「俺が家に帰してやる」と声をかけ、応急処置を施し、肩に担いで降り注ぐ銃弾の中を走り抜けるデズモンド。ひるむことなく何度でも、戦場に散らばった命を拾い続けるデズモンドに、感嘆の目を向け始める兵士たち。しかし、武器を持たないデズモンドに、さらなる過酷な戦いが待ち受けていた─。

いつものシネマ・トゥデイからは、見どころだけ引用します。

見どころ:俳優として数々の話題作に出演し、監督としては『ブレイブハート』でオスカーも手にしたメル・ギブソンがメガホンを取って放つ感動作。第2次世界大戦中に銃を持たずに戦地入りし、多くの負傷した兵士を救った実在の人物をモデルに奇跡の逸話を描く。主人公を『沈黙 −サイレンス−』などのアンドリュー・ガーフィールドが熱演。自身の信念に基づき、勇気ある行動をとった兵士の物語が胸を打つ。


あらすじを見ると、辛気臭そうな映画のように思うかもしれませんが、全然そんなことないですよ。
田舎の平和な生活と恋の芽生え、兵隊の訓練、軍法会議、そして戦場での戦闘シーン。
場面がテンポよく切り替わって、そのたびに映画のトーンも変わって、退屈なんかまったくしません。
ことに戦闘シーンの迫力というか、凄惨さはすごいです。
主人公デズモンドは衛生兵なので、救助というか救護を旨とするわけですが、戦場での過酷さが本当に怖くなります。
そんな状況で、よく救護・救助なんかできたなぁ、と。
戦争映画的なもの、いくつか見てますが、ダントツのすさまじさです。
いままでは、「プライベート・ライアン」の戦闘シーンがすごいと思っていましたが、かるーく凌駕しています。時間も長い。
銃とか手榴弾とか近代的兵器があったとして、行きつくところが白兵戦。怖いです。
戦艦(?)からの砲撃だったら、すごいと思ってもあまり見ていて怖くはないんですけれど。

で、その舞台となる戦場がタイトルのハクソー・リッジで、その意味も、これまた映画のHPから引用します。
〈ハクソー・リッジとは…〉第2次世界大戦の激戦地・沖縄の前田高地のこと。多くの死者を出した壮絶な戦いの場として知られている。ハクソーとはのこぎりで、リッジとは崖の意味。150メートルの断崖絶壁の崖が、のこぎりのように険しくなっていたことから、最大の苦戦を強いられたアメリカ軍が、“ハクソー・リッジ”と呼んだ。

沖縄戦なんですね。ちょっと日本人的には複雑な気分になりますが。
日本軍の抵抗の激しさが、戦闘の凄惨さの大きな要因だったのでしょうね、やはり。

唯一、文句をつけたくなったのが、偉い人っぽい日本兵の切腹シーン。このシーン、必要でしたでしょうか?

この映画に関するHPで素敵なのを見つけたのでリンクを張っておきます(勝手リンクです)。
メル・ギブソンの話とか、戦闘シーンのすごさとか、印象的です。
「町山智浩 メル・ギブソン監督 沖縄戦映画『ハクソー・リッジ』を語る」
そりゃ、町山さんのコメントだったらおもしろいに決まってますけどね...

3連休、毎日映画を観たので、このあともう一本感想を書きます。


原題:HACKSAW RIDGE
製作年:2016年
製作国:オーストラリア/アメリカ





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ライフ [映画]

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いつものシネマ・トゥデイから引用します。

見どころ:『デンジャラス・ラン』などのダニエル・エスピノーサがメガホンを取ったSFスリラー。国際宇宙ステーションを舞台に、火星で発見された生命体の脅威にさらされた宇宙飛行士たちの運命を追う。『ナイトクローラー』などのジェイク・ギレンホール、エスピノーサ監督作『デンジャラス・ラン』にも出演したライアン・レイノルズ、『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』などのレベッカ・ファーガソンらが出演。宇宙船内での手に汗握る展開に息をのむ。

あらすじ:世界各国から6人の宇宙飛行士が国際宇宙ステーションに集結し、火星で採取された地球外生命体の細胞を極秘調査することに。まさに神秘としかいいようのない地球外生命体の生態に驚がくする彼らだったが、細胞は次第に進化と成長を遂げ高い知能を誇るようになる。やがて地球外生命体に翻弄(ほんろう)され、宇宙飛行士たちの関係が揺らぎ始め、ついには命を落とす者も出る。助けを呼べない宇宙で追い詰められた彼らは……。


久しぶりの映画です。今年に入って初めてです。
引用したあらすじからもおわかりいただけるように、要するに「エイリアン」なんですよね。
結構な豪華キャストで、真田広之も出ていて、見どころなんだと思うんですが、既視感にあふれていてあまり感心できませんでした。

火星から得た生命体の造形は新しいとは思うんです。
火星の土のサンプルから見つかった、単細胞の生命体。
それが大きくなり、なんだかかわいらしい感じに。透明なヒトデみたい。あるいはクリオネ?
「カルヴィン」と名前を付けるあたりは、なんだか楽しかったんですね。
ところが、電気刺激を与えたことで狂暴化、そしてどんどん大きくなる。
この成長の仕組みが、あまりちゃんと説明されないし、見せてもくれないので、今一つ伝わってきません。
なにより、水が必要? 酸素が必要? このあたりが場面場面できちっと納得できるようにはなっていないようです。火星に近い環境にするために酸素の比率を落としていたかと思うと、生命体が狙う水分はどこにあるか、なんて会話をしていたり。さらには生命体のいる区画の酸素をなくしてしまえば、なんて言ってみたり。どっちなの??
国際宇宙ステーションにいる科学者たちともあろう面々がたいして考えもしないというのはちょっと...もともと火星にいた、という感じもあまりしない。
また、知能もあるような感じになっているのですが、知能獲得していく様子も描かれないし、説得力に乏しい。
生存していくためだけにしては、知能の獲得がご都合主義です。ただただ、人間を襲うのに都合よく知能を獲得していくのでは、映画として残念です。

エンディングも、想定の範囲内。
こういうオチにするんじゃないかなぁ、と思っていたらその通りになりました。
想定通りではありましたが、むりやりなオチなので、唐突感があります。自然にそうなっていない。
ネタバレ覚悟で書いてしまいますと、脱出用のポッドの行く先を手動で操作することにしたのに結局...ってことは、そういう操作をしたってことですよねぇ。でも、人間がそういう操作をするはずがないので、カルヴィンがやったってことになりますけど、そんな操作できる知能・知識はどうやって?
カルヴィンは襲った人間の知識・知能を獲得するってわけでもなさそうなんですよね。
そういう点も脚本に盛り込んでおいてほしかったですね。

とまあ、あげつらいましたが、そんなに嫌いな映画ではなかったですね。
突っ込みどころは満載ながら、楽しんでしまいました。


<蛇足>
冒頭に掲げたポスターなんですが、絵は左から、ライアン・レイノルズ、ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソンなのに、文字は、ジェイク・ギレンホール、レベッカ・ファーガソン、ライアン・レイノルズの順なんですね。変なの。


原題:LIFE
製作年:2017年
製作国:アメリカ


おもしろかった・興味深かった感想のブログに勝手にリンクを張っています。
人生半降りブログ 映画『ライフ(2017)』ネタバレ感想 80億人のバカを救う話?
TETSUGAKUMANのブログ 映画「ライフ」感想とネタバレ

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インフェルノ [映画]

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いつものシネマ・トゥデイから引用します。

チェック:人気作家ダン・ブラウンのベストセラー小説を映画化した『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズの第3弾。主演のトム・ハンクス、監督のロン・ハワードが続投し、これまで数々の歴史や名画の謎を解明してきた宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授が、詩人ダンテの「神曲」の「地獄篇」に絡んだ世界を揺るがす陰謀に挑む。ラングドンと共に謎を追う医師を『博士と彼女のセオリー』などのフェリシティ・ジョーンズが演じるほか、『ジュラシック・ワールド』のオマール・シーとイルファン・カーンらが共演。

ストーリー:記憶喪失状態でフィレンツェの病院で目覚めたロバート・ラングドン教授(トム・ハンクス)は何者かに命を狙われるも、医師のシエナ・ブルックス(フェリシティ・ジョーンズ)の手引きで事なきを得る。やがて二人は、人口増加を危惧する生化学者バートランド・ゾブリスト(ベン・フォスター)が人類の半数を滅ぼすウイルス拡散をたくらんでいることを知る。彼らは邪悪な陰謀を阻止すべく、ゾブリストがダンテの叙事詩「神曲」の「地獄篇」に隠した謎の解明に挑むが……。


『ダ・ヴィンチ・コード』と『天使と悪魔』に続く、映画版ロバート・ラングドン教授シリーズ第3弾。
原作であるダン・ブラウンの小説の方は
「天使と悪魔」 (上) (下) (角川文庫)
「ダ・ヴィンチ・コード」 (上) (中) (下) (角川文庫)
「ロスト・シンボル」 (上) (中) (下) (角川文庫)
「インフェルノ」 (上) (中) (下) (角川文庫)
と出ています。
「ロスト・シンボル」は映画化飛ばされていますね。
この「インフェルノ」、原作を読む前に映画を観ました。「ロスト・シンボル」も積読です...

おもしろかったですが、どうでしょうね、ロバート・ラングドン教授シリーズとして捉えるとあまり...といったところではないかと思いました。
というのも、専門知識があまり活躍しないから。
活劇シーンが多いのも、この映画の見どころなのだと思いましたが、それとラングドン教授とがあまりうまく一致していないような気がします。

ラングドンの幻覚シーンが、ダンテの「神曲 地獄篇」 (講談社学術文庫)をなぞらえているのはすごくて、一瞬しかないシーンだけど印象的でしたが、全体としてみると、普通のサスペンス映画として出来上がっているようです。

ミステリ的には、ウイルス探索がいきあたりばったりなのはご愛嬌ですが、記憶喪失からスタートするだけに、誰が味方で誰が敵かわからない、というサスペンスは十分楽しめました。
タイムリミット・サスペンスとなっている部分は、ちょっと時間の設定に無理があるように思いましたが、定石的でもおもしろかったです。



原題:INFERNO
製作年:2016年
製作国:アメリカ



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神のゆらぎ [映画]

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過去と現在を行き交うサスペンス、と書いてある紹介文を見たんですよ。だから観ました。
でも、これ、サスペンス、ではないです。

映画のHPからストーリーを引用します。

時に人は、ただ奇跡が起きるのを待つしかない。
ともにエホバの証人である看護師と、末期の白血病を患うフィアンセ(グザヴィエ・ドラン)。老境にありながら情熱的な不倫を続ける、バーテンの男とクロークの女。互いへの失望を偽りながら暮らす、アル中の妻とギャンブル狂の夫。そして取り返しのつかない過ちを償うためドラッグの運び屋となるひとりの男……。複数のものがたりが現在と過去を往来しながら、終着点—墜落する運命にあるキューバ行きの機内へと向かう…。


グザヴィエ・ドランといえば、「トム・アット・ザ・ファーム」の人ですね。「わたしはロランス」とか「Mommy/マミー 」で高名な監督・俳優のようですが、そちらはあいにく観ていませんので...
「トム・アット・ザ・ファーム」も、サイコ・サスペンスというふれこみで観に行ったら、サイコ・サスペンスじゃなかったし、今度も「神のゆらぎ」も、サスペンスって思って観に行ったら、サスペンスじゃなかった...

上のあらすじを見ても、サスペンスじゃないってわかりますよね。

いつものシネマ・トゥデイからも引用します。

チェック:『Mommy/マミー』などで監督・俳優として注目を浴びるカナダのグザヴィエ・ドランが出演した、選択と運命をめぐる物語がサスペンスフルに展開するドラマ。ある宗教を信仰する看護師と同じく信者で白血病患者のカップル、不倫を続ける老いた男女などいくつものエピソードが紡がれ、一つの終着点に集約される。監督は、『7 DAYS リベンジ』などのダニエル・グルー。出演の決め手になったとグザヴィエが語る役どころに期待。

ストーリー:看護師と末期の白血病であるフィアンセのエティエンヌ(グザヴィエ・ドラン)は、共にエホバの証人を信仰していた。さらに不倫関係のバーテンダーの男とクロークで働く女、アルコールに溺れる妻とギャンブルが大好きな夫、過ちを償うためにドラッグの運び屋になる男らの運命が交錯していく。

こちらは、「サスペンスフルに展開する」と書かれていても、サスペンスっぽくはないですね。これを先に読んでいたら、観に行かなかったかも。

それにしても、グザヴィエ・ドランは、主役じゃないですよ......まず、そこにびっくり。
群像劇、的に処理されていますが、主役はグザヴィエ・ドランのフィアンセである看護師ジュリーですね。演じているのは、マリリン・キャストンゲという女優さん。

飛行機事故の生存者の治療にあたるジュリー。その婚約者エティエンヌは白血病だけれども、エホバの証人の信者だから輸血できない。

エホバの証人って、知らないんですが、大変そうですね。信仰に反することをすれば、信者の間で排斥されてしまうなんて。
輸血ができない、というのは知っていたのですが、自分が血をもらうのだけがだめなんだと思っていました。信者の身体に他人の血が入ってはいけないのだ、と。
でも、この映画を観ると違うことがわかりました。血を誰かに輸血するために差し出すこともだめなんですね。
「輸血」という行為そのものが禁忌なんですね。

このジュリーのパートと、飛行機事故に関連する人たちの群像劇、です。
だから、「現在と過去を往来」といったところで、混乱はしません。こちらがミステリ好きなもんで、なにか(叙述トリックのような)仕掛けでもあるのかな? と勘ぐりながら観ていましたが、そういうギミックはありません。少し拍子抜け。でも、これはこちらの観方が悪かったので、映画のせいではありません。
ほんの小さなきっかけで、その飛行機に乗り合わせたり、乗らなかったり...
「飛行機が落ちるのはすなわち全能の神がいないということ」というある登場人物のセリフがジュリーに響いてジュリーは決断をします。
たった一人の生存者が誰か、というのも別にトリッキーなわけでもありません。
淡々と、登場人物たちが惨劇へ進んでいくのを見、誰が助かったのかを知る、という感じです。
この淡々としたところが、この映画の特徴であり、ポイントなのだと思います。

Xavier Dolan's Commentとして映画のHP
グザヴィエ・ドランのコメントがあるので、引用しておきます。

私は映画監督ですが、意識としては「俳優業」が一義的です。ただ待っていてもやりたい役のオファーが来ないので自分で自分に役を与えるために監督になったのです。『神のゆらぎ』ではエホバの証人のカップルを演じていますが、いままで演じたことがない新しい役どころだったので、ぜひやってみたいと思いました。役者というものは常に新しい演技を探求する性分なんだと思います。特に今回の役では、宗教の制約から恋人にさえ輸血を拒み死ぬことをよしとするとても難しいキャラクターですが、彼には彼の考え方があって、それを頑なに信じている男なのだと思います。僕にはそんな彼が「とても愛おしい人間」と思えるのです。エホバの証人という宗教心については、とくに感じるものはありません。エホバはホモセクシャルを禁じている宗教ですが、この登場人物を卑下しているわけでもなく、ただ彼の皮膚と自分を同化させるだけだ、と捉えています。僕自身、幼い頃に厳格なカソリックの叔母に連れられて教会へ通っていた経験があることから、何かを強く信じる人間の心について理解がある方だと思います。ですから信仰心がある人間を演じるのは僕にとって難しいことではありません。人が何かを信じるということの意味は理解しているつもりです。

しかしなぁ、このグザヴィエ・ドランが演じたエティエンヌって役柄、新しい演技とか難しい演技とかを要求するような役柄に観えなかったんですが...素人が観てるからなんでしょうか...

ちなみに、原題のMIRACULUMというのは、ラテン語で奇跡だそうです。


原題:MIRACULUM
製作年:2012年
製作国:カナダ




<ネタバレ気味の追記>


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帰ってきたヒトラー [映画]

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先日、原作を読んだばかりの「帰ってきたヒトラー」 (上) (下) (河出文庫)の映画化です。原作の感想ページへのリンクはこちら
ぎりぎり映画館での上映に間に合いましたね。

映画のHPからストーリーを引用します。


全てが変わった世界で、何も変わらない〈彼〉は、
再び民衆の支持を集めはじめる。
ヒトラーの姿をした男が突如街に現れたら?
「不謹慎なコスプレ男?」顔が似ていれば、「モノマネ芸人?」。
リストラされたテレビマンに発掘され、復帰の足がかりにテレビ出演させられた男は、
長い沈黙の後、とんでもない演説を繰り出し、視聴者のドギモを抜く。
自信に満ちた演説は、かつてのヒトラーを模した完成度の高い芸と認識され、
過激な毒演は、ユーモラスで真理をついていると話題になり、
大衆の心を掴み始める。しかし、皆気づいていなかった。
彼がタイムスリップしてきた〈ホンモノ〉で、70年前と全く変わっていないことを。
そして、天才扇動者である彼にとって、
現代のネット社会は願ってもない環境であることを―。

いつものシネマ・トゥデイからも引用します。

チェック:ティムール・ヴェルメシュのベストセラー小説を実写化したコメディードラマ。独裁者アドルフ・ヒトラーが突如として現代に出現し、奇想天外かつ恐ろしい騒動を引き起こす。舞台を中心に活躍するオリヴァー・マスッチがヒトラーを演じ、「トレジャー・ハンターズ アインシュタインの秘宝を追え!」などのファビアン・ブッシュや『ビッケと神々の秘宝』などのクリストフ・マリア・ヘルプストらが脇を固める。21世紀の民衆が、知らず知らずのうちにヒトラーに扇動されていくさまに注目。

ストーリー:ナチス・ドイツを率いて世界を震撼(しんかん)させた独裁者アドルフ・ヒトラー(オリヴァー・マスッチ)が、現代によみがえる。非常識なものまね芸人かコスプレ男だと人々に勘違いされる中、クビになった局への復帰をもくろむテレビマンにスカウトされてテレビに出演する。何かに取りつかれたような気迫に満ちた演説を繰り出す彼を、視聴者はヒトラー芸人としてもてはやす。戦争を体験した一人の老女が本物のヒトラーだと気付くが……。

原作では、ヒトラーが語り手で、そこがポイントなので、映画化するとどうなるかな、と思いましたが、オープニングから、ヒトラーのモノローグで、やはりそう処理するのか、と思いました。
ちょっと芸がないなぁ、なんて思って観ていましたが、その後原作とは違う点があちこち目立つようになり、ラストはかなり違うエンディングとなります。

全編を通してのイメージは、ユーモアやコメディというよりは、風刺色が強くなっています。
笑えるシーンも確かにありますが、次第に笑えなくなっていきます。
もちろんいろんな要素を孕んだ作品ではありますが、原作では抑え目に書かれていた部分も、映画ではストレートに、はっきりあからさまに打ち出されています。
もっともそのことが感じられるのは、エンディングですね。露骨です。

このエンディングをどう評価するかで、かなり意見が分かれるのではないかと思うのですが、ぼくはやはり原作に軍配を挙げたいです。
「謂ひおほせて何かある」
映画はやはり少々下品な仕上がりだと思います。


映画の内容とは関係ないのですが、この映画を見た映画館で、たまたま隣に座った見知らぬ人が、最悪でした……
まず、なんだかわからない変な匂い。
そして笑えるシーン、特に単純な笑いのシーンでは、周りに響き渡る高笑い。
笑うな、とは言いませんが、自宅で見ているわけではないのだから、ある程度は周りにも配慮してほしいもんです。続くセリフがまったく聞き取れないくらいの音量。ドイツ語のセリフなんだから聞こえなくてもいいっちゃあいいんですが、セリフ以外の音声も聞き取れないのはちょっと困ります...
その意味では、後半、どんどん笑えなくなっていくのは幸いでした。
(後半にも笑えるシーンはあることはあるのですが、単純に笑えるわかりやすい笑いしかご理解されないお客さんだったようで、助かりました)


原題:LOOK WHO'S BACK
製作年:2015年
製作国:ドイツ





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インデペンデンス・デイ:リサージェンス [映画]

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「インデペンデンス・デイ」 の続編です。

いつものシネマ・トゥデイからも引用してます。

チェック:地球に攻めてきた侵略者と人類の激突を描いたSF大作『インデペンデンス・デイ』の続編。前作での闘いから20年後を舞台に、地球防衛システムを完備した人類が再び侵略者と対峙(たいじ)する。『ホワイトハウス・ダウン』などのローランド・エメリッヒ監督、『ロスト・ハイウェイ』などのビル・プルマン、『ディープ・カバー』などのジェフ・ゴールドブラムと第1作のメンバーが再結集。新たに『ハンガー・ゲーム』シリーズなどのリアム・ヘムズワースらが加わる。壮大な物語と圧倒的な映像技術に息をのむ。

ストーリー:エイリアンによる地球侵略に人類が立ち向かい、およそ30億人もの命を失いながらも勝利を収めてから約20年が経過した。人類はさらなる襲来に備えようと、エイリアンが残した宇宙船の技術を転用した地球防衛システムを作り上げる。2016年7月、そんな人類を試すようにアメリカ全土を覆うほどの大きさを誇るエイリアンの宇宙船が出現。彼らは重力を自在に操る圧倒的な科学力で、ニューヨーク、ロンドン、パリといった都市を次々と襲撃する。猛攻撃は止むことなく続き、人類存続の要であった防衛システムも無力化してしまう。


副題となっているリサージェンス(RESURGENCE)というのは、普通に辞書を引くと、「再起、復活」ですが、
映画のHPでは、「一度中断していたことの再開」と書かれています。
前作、「インデペンデンス・デイ」 はディザスター物として気持ちいいくらい、どんどんぶっ壊していってくれていたので、結構気に入っています。
続編にも期待大、で観ました。

たしかに、壊れるのはじゃんじゃん壊れていって、そこはまず満足。
しかも壊し方が面白いですね。
攻撃して壊していくのではなく、重力を操れるようになっているからこその壊し方です。
(そういう壊し方をする伏線もちゃんと劇中に張られています)
こういうのは、映画館の大画面で見るのが楽しいですね。
よかった、よかった。

しかしですねぇ、映画全体として、まじめに作っちゃっているのが、イマイチ。
いや、この言い方は正しくないですね。
前作は馬鹿馬鹿しいことを馬鹿馬鹿しいこととして、その馬鹿馬鹿しいことをあえてまじめにやっている、という感じがあったのですが、今回は、そういう部分も一部あるけれども、全体感としてはまじめなことをまじめにやっている、という風に思えました。
これじゃあ、少しつまらないですよ。
もっともっと馬鹿馬鹿しさに徹してもらわないと。
あきれるくらいに巨大な宇宙船や、エイリアンとの闘い方など、前作では馬鹿馬鹿しいことと捉えられていた(であろう)ことも、今回は大真面目。
なんか、普通の宇宙戦争映画みたいです。

もっとも、前作を真面目な顔したギャグ映画と思っているこちらが変なのかもしれませんが...


P.S.
日本語タイトル、「インデペンデンス」なんですね、「インディペンデンス」ではなくて。
とすると、dependも、デペンド、と発音するのかな??



原題:INDEPENDENCE DAY: RESURGENCE
製作年:2016年
製作国:アメリカ




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黄金のアデーレ 名画の帰還 [映画]

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映画のHPから引用します。

数奇な運命を辿った名画に秘められた真実の物語が、今、明かされる--。
82歳の女性と駆け出し弁護士が国を訴えた!?
20世紀が終わる頃、ある裁判のニュースが世界を仰天させた。アメリカに暮らすマリア・アルトマン(82歳)が、オーストリア政府を訴えたのだ。
“オーストリアのモナリザ”と称えられ、国の美術館に飾られてきたクリムトの名画〈黄金のアデーレ〉を、「私に返してほしい」という驚きの要求だった。伯母・アデーレの肖像画は、第二次世界大戦中、ナチスに略奪されたもので、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいというのが、彼女の主張だった。共に立ち上がったのは、駆け出し弁護士のランディ。対するオーストリア政府は、真っ向から反論。
大切なものすべてを奪われ、祖国を捨てたマリアが、クリムトの名画よりも本当に取り戻したかったものとは──?


昨日感想を書いた「ミケランジェロ・プロジェクト」と2本立てでした。
「ミケランジェロ・プロジェクト」に続いて、実話に基づいた物語、でした。

この「黄金のアデーレ 名画の帰還」は、なにより主役マリア・アルトマンを演じるヘレン・ミレンが素敵です。
82歳という役柄にしては若々しいですが、品があって、とてもチャーミングです。
プライド、というよりも、なんだか、矜持、と呼びたい感じの心持ちの、背筋がぴんと伸びた女性です。
ラストで、本物のマリアの写真も出てきましたが、これも矜持ある女性という感じで素敵でしたねぇ。

弁護士役のライアン・レイノルズも、あまり弁護士、弁護士した雰囲気なく、いい感じですね。

名画として知られているクリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像」の所有権をめぐる争いです。
マリアの伯母アデーレを描いたこの絵は、マリアの家族がクリムトに描かせたもので、ナチが襲ってきたときに奪われてしまったもの。

物語は、個人対国家という裁判というおもしろい展開になります。
素人なので、誤解もあると思いますが、流れを書いておきます。
オーストリアが制定した美術品返還法に基づき、オーストリア(ウィーン)で委員会に提訴。
オーストリア政府側は、アデーレの遺言(夫の死後は美術館に寄贈したい)に裏打ちされている、と主張。
一方で、マリア&ランディは、アデーレの夫の死よりも前に絵は奪われていることを明らかにし、さらに、絵の正当な所有者はマリアではなく、マリアの夫である伯父さんであることを代金の支払い状況から確認し、かつ、伯父は財産をすべて姪に残すことを遺言で決めていたことをつきとめて、提出。
結果は、マリアに換返還せず。どう考えても、マリアの方に正当性はあるように見受けられるんですが、まあ、オーストリアに対する訴えをオーストリアでやるとこうなりかねないですよね。
オーストリアで裁判を起こすには、保証金180万ドル(!)を積まなければならず、断念。

ところが、オーストリアをアメリカで訴える方法がある! というのが次のポイントになります。
3つの要件を満たせば、ということで、見事に満たすことが判明して裁判に。
ここで、裁判は、アメリカの裁判所に管轄権があるかどうか、がまず争われていきます。
最高裁まで行くシーンは、ある意味一つのクライマックスですね。
で、マリア側が勝訴したけれど、今度はそれから、絵の実際の所有権の帰属をめぐる裁判に。
オーストリア側が徹底した引き延ばし作戦をとる中、高齢のマリアが、数次にわたる裁判をやり遂げられるのか? 
和解の申し出をオーストリア側が断ったことから、ランディはオーストリアでの調停をしようとする。
で、あれっ? と素人としては思うわけです。
調停って...調停案には拘束性がないので、気に入らなければマリアは従わなければよいはず...なのに、絶対的な判決みたいな感じで扱われている。
これ、仲裁、とすべきところを、誤訳でしょうねぇ。と思って、ググったら、弁護士の方のHPに解説がありました。ネットってありがたいですね。
はい、やはり、仲裁、というべきでしょうねぇ、日本語の感覚からすると。

さておき、マリアにしてみれば、気の進まなかったアメリカでの訴訟がせっかく軌道にのっているのに、どうしてオーストリアの仲裁をランディが選ぶのか、ということなんでしょうねぇ。完全アウェイですし、最初の委員会のようになることを考えてしまいますよね。
一方でランディにしてみれば、賭けは賭けだけれど、マリアの年齢を考えると...というところ。
ここは難しい判断ですね。映画では、マリア演じるヘレン・ミレンが若く見えるので、ぴんと来ないのが難点でしょうか。

もう一つの注目は、マリアによるウィーンの回想シーン。こちらも素敵でした。
(いや、もちろん、ナチに蹂躙されていくことが分かっているので、楽しそうであればあるほどつらくなるんですが...)
非常に豪華な、そしてハイソな一族で、楽しめます。

実は事実に基づいた話ってことで、あまり期待していなかったのですが、うれしい誤算。
とても楽しく、充実した映画でした。


最後に、いつものシネマ・トゥデイからも引用しておきます。

チェック:ナチスに奪われた世界的に有名なグスタフ・クリムトの名画を取り戻すため、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした女性の実話を基に描いた人間ドラマ。肖像画のモデルとなった女性のめいで、戦争に運命を翻弄(ほんろう)された実在の主人公をオスカー女優ヘレン・ミレンが好演する。彼女とタッグを組む弁護士に、『[リミット]』などのライアン・レイノルズがふんし、『ラッシュ/プライドと友情』などのダニエル・ブリュールらが共演。『マリリン 7日間の恋』などのサイモン・カーティスがメガホンを取る。

ストーリー:アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、グスタフ・クリムトが描いた伯母の肖像画で第2次世界大戦中ナチスに奪われた名画が、オーストリアにあることを知る。彼女は新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて訴訟を起こす。法廷闘争の一方、マリアは自身の半生を振り返り……。


<蛇足>
個人的にはこの絵、ウィーンのベルベデーレ美術館で見たような気がします...
返還前、ですね。


原題:WOMAN IN GOLD
製作年:2015年
製作国:アメリカ / イギリス




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ミケランジェロ・プロジェクト [映画]

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GWに、飯田橋ギンレイホールという、いわゆる名画座で観ました。

映画のHPから引用します。

美術の専門家で結成された特殊部隊"モニュメンツ・メン"は、
美術品を奪還するため1944年7月フランス・ノルマンディの上陸。
ヨーロッパ各地を手分けして捜索するも、
全ては奪われた後だった…。
そんな中、敗北を悟ったヒトラーは、
遂に「ネロ指令」-ドイツが敗北した際には全てを破壊すること-を発令し、
一刻の猶予もなくなる。
世紀の美術品は、どこに隠されているのか…。
あることに気づいたとき、彼らの怒涛の快進撃が始まる!


いつものシネマ・トゥデイからも引用しておきます。

チェック:『オーシャンズ』シリーズなどのジョージ・クルーニーが、製作・監督・脚本・主演をこなした実録サスペンス。第2次世界大戦末期を背景に、ナチスドイツに奪われた美術品を取り戻す命令を下された者たちの姿を活写していく。『ボーン』シリーズなどマット・デイモン、『アビエイター』などのケイト・ブランシェット、『ロスト・イン・トランスレーション』などのビル・マーレイら、実力派スターが共演。彼らが繰り出す重厚で濃密な物語もさることながら、戦下での壮絶な戦闘を描写したアクションも見もの。

ストーリー:ナチス・ドイツ総統アドルフ・ヒトラーの命を受け、ドイツ軍は侵攻した欧州各国の美術品を略奪。それに強い危機感を抱くハーバード大学付属美術館の館長ストークス(ジョージ・クルーニー)はルーズベルト大統領を説得し、美術品や歴史的建造物を保護する部隊モニュメンツ・メンを結成する。中世美術に精通したグレンジャー(マット・デイモン)や建築家キャンベル(ビル・マーレイ)などのメンバーを集め、ヨーロッパ各地を奔走。だが、劣勢を強いられて自暴自棄になったナチスや、妨害しようとするソ連軍が彼らの前に立ちはだかる。


"モニュメンツ・メン"のなかに死者も出るのですが、どことなくおっとりしていように観えたのは、美術品の奪還という、戦場の最前線とはちょっといいがたい題材だから、というよりは、製作のジョージ・クルーニーの狙いなんでしょうね。
そもそも、"モニュメンツ・メン"のメンツは、美術系としてはプロでも、兵士としてはアマチュアもアマチュア。どうみても単なるジジイみたいなのも交じってる(笑)。"モニュメンツ・メン"のやり方も、どう贔屓目にみてもいきあたりばったりだし、かなりの運に左右されています。実際の活動はもっと計画的で緻密だったのでしょうねぇ、きっと...
ナチスがどこに美術品を隠していたのか、というのは、ミステリファンからすると安直な絵解きで意外性はかけらもないのですが、その分現実味がありますし(なにしろ、実話です)、膨大な美術品を隠すにはそれなりの規模が必要だからやむをえませんね。
ただ、総統美術館に収納する予定だった品々の置き場所はちょっと疑問ですね(と、史実にケチをつけてもしかたないのですが)。連合軍に狙われそうなんですが...

なので、ナチスの出てくる戦争を背景にした映画にしては、かなり悠長な部類に入る、珍しい作風で、なかなかおもしろいところを狙っているなぁと感じました。

人の命は美術品よりも尊い、という命題は、かなり早い段階でジョージ・クルーニー演じるストークスから語られるのですが、一方で美術品をナチスから守ろうとし、あるいは、美術品奪還のために命を落とすものもいる。このあたりをどう扱うかは、娯楽映画として作る以上結構重要なポイントじゃないかと思うのですが、人の暮らしの積み重ねとしての美術品、という無難な着地でしたね。美術品奪還のために、誇らしく死ねる人たちがいる、というだけで十分な気もしました。

全体に、淡々と進んだ印象で、映画監督としてのジョージ・クルーニーって、意外と変な映画(褒め言葉です)を乱発してくれる期待感を持ちました。

<蛇足>
しかしねぇ、どうしてモニュメンツ・メンが、ミケランジェロ・プロジェクトになるんでしょうねぇ???


原題:THE MONUMENTS MEN
製作年:2013年
製作国:アメリカ




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